報復攻撃

さほどの興味がないので詳しい話は知らない。「ハマス イスラエル テロ攻撃 被害」で検索したら、2024/07/28掲載の記事で「約1200人が殺害され、251人が人質にとられた」とあり、その報復が「ハマスの保健省によると、これまでに3万9000人以上のパレスチナ人が殺害」とのこと。

過剰防衛とは「正当防衛の範囲を超えた防衛行為」のことで、正当防衛が認められた場合は罪の減刑もしくは免除となるが、それが過剰防衛であるならば自分自身が何らかの罪に問われてしまうこともあるとされている。

主権国家であるイスラエルにテロ攻撃をかけた事実は、目的が何であれ弁解の余地はない。が、ハマスを根絶やしにするとしてパレスチナ人の居住地区であるガザに攻撃を加え続けているイスラエルの報復攻撃を容認するG7の見解が示された。

それは、長崎市が8月9日の長崎原爆慰霊祭にイスラエルを招待しないからと言ってG7主要国の大使が欠席したということは、イスラエルがガザで何人殺そうが「自国防衛」であるゆえに許容すべきだという論法である。

まさに、戦争をやめさせるという「目的」のために広島と長崎に原爆を投下した国際法違反行為と同じ原理である。

報復攻撃」に関して石丸伸二氏が以下のようなことを言っている。

自分(メディア)が強者であることに慣れ過ぎていて、いじめっ子と同じ感覚になっている。開票速報の時の一連のメディアに対する突き放したような態度は、あのタイミングでなければならないからである。

報復攻撃というのは、単なる恨み返しではない。戦術上、とても大事な意味を持っている。一方的に攻撃を受けるというのは損害が増えるだけになる。そのために報復するというのは、大事な戦術になる。

報復の連鎖というのがあるが、やらなければ解決するわけではない。一方的にやられて殲滅されるだけになる。だから押し返さなければならない。

いじめっ子に反撃しろというのは安易なことであって、そんなに簡単なことではないけれど、いじめっ子がなぜ、執拗にイジメてくるかと言えば、相手が反撃しないことが分かっているからである。

日本の平和は、平和への願いが強いからなわけではない。地政学的な様々な要因の中で、とりあえず平和が続けられているだけである。

いつでも反撃できるようにしておかなければならないことと、ここはというタイミングで反撃しておかなければ、相手はそこで、それ以降の対応を決定する。

開票速報の場面での主要メディアへの対応は、あの場面は絶対に譲れない。

次の選挙で、また同じ人材で、同じような内容で報道をするとしたら日テレ、TBSはアホの極み。

メディアは自分たちの公権力をよく考えて、まともな対応を考えるべきである気づきを与えてもらったとして感謝くらいしたほうがいい。傷んでいる(腐っている)のは政治だけでなく、メディアも同じだ。そのようなメディアに対して漫然とスポンサードしている企業も、そんな屁のような番組を煎餅かじりながら漫然と見ている視聴者もアホの極みと言えそうだ。