「エンバーゴ(embargo)」という言葉

エンバーゴは、記者クラブでは「黒板協定」とも呼ばれています。記者クラブにニュースリリースの投函や新情報発表の許可を取るために電話連絡をすると、そこに設置してある黒板に企業名と発表内容、発表日時が書かれます。記者クラブに在籍しているマスコミ各社は、この発表日時以前に記事掲載をしてはいけないという紳士協定があり、これをエンバーゴと言うこともあります。

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今回、バイデンが「電撃」でウクライナに行っていますが、同行した記者はウォールストリート・ジャーナルとAP通信の記者だけだったそうです。この記者には、絶対漏らさないことを誓わせて同行させているとのことです。この誓いを「エンバーゴ」というのだそうです。

ホワイトハウスを出る直前にはロシアにも連絡しているのだそうです。万が一漏れて、ロシアが攻撃をしても「知らなかった」と言わせないためだそうです。

過日、日本では首相秘書官が記者たちを前に「オフレコ」としながら「LGBTQは気持ちが悪い」と言ったことを毎日新聞がオフレコ破りをしましたが、エンバーゴ破りをすると罪を負うことにもなり永久追放になるくらいだそうです。

バイデン訪問は、ロシア侵攻から1年経つ直前に、ウクライナの士気を上げるために訪問したわけです。

片や、日本では岸田首相のウクライナ訪問を読売が漏らしたとか記事になっていましたが、それ以前に、息子の首相秘書官が情報をダダ洩れに漏らしているわけで、まずは高市大臣が言っているようにセキュリティ・クリアランスが最低限の前提になりますが、どういうわけか岸田政権では取り組みがないようです。

ファイブ・アイズ(イギリス、アメリカ、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド)という協定締結国がありますが、イギリス帝国の植民地を発祥とするアングロ・サクソン諸国の協定で、かつては秘密協定だったようです。そこに日本、フランス、ドイツが連携しているとのことですが、どこまで連携しているのかはわかりません。

これらからすれば日本人はマイノリティーであるうえに、セキュリティ・クリアランスも取り組んでいませんし、なんといっても息子の首相秘書官が情報漏洩からすると危ないので隠密行動は難しいとのことです。

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