「タップダンス」を調べる

この動画は「ニコラス・ブラザース」の1936年の動画だそうですが、弟の方は1921年生まれと言いますから、1936年だと15歳ということになるので、もっと前の感じがします。1930年代初頭の感じでしょう。となると、昭和恐慌の最中あたりにしては、のどかな感じもするので、その前、つまりは昭和初期の動画じゃないでしょうか。

ニコラス・ブラザーズ(Nicholas Brothers)はフェイアード・ニコラス(1914年10月20日 - 2006年1月20日)とハロルド・ニコラス(1921年3月17日 - 2000年7月3日)の兄弟によるダンスデュオ。

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彼等のタップダンスには目を見張るものがあります。兄弟は結構長寿で兄は90過ぎまで、弟は80歳寸前まで生きていたようです。

リンカーンによる奴隷解放は1863年ですから、フェイアードが生まれたとき(大正3年)で半世紀も経っていますが、とはいえ、相当な差別が継続していた時代であることは間違いがありません。

タップダンスの由来を調べると「アメリカ南部の黒人のダンス」とされています。

18世紀アメリカ合衆国サウスカロライナ州の黒人奴隷の労働後のダンスでドラムが打ち鳴らされていたが、1739年にサウスカロライナ州で暴動が発生し、白人が黒人の集まる場でのドラムを禁止し、ドラムの替わりに足を踏み鳴らし音を出したことにも、その起源が見られる。

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うそか本当かはわかりませんが、バンジョーという楽器がありますが、この原点はアフリカにあって、奴隷を船でアメリカに送るとき輸送中の死亡率を減らすために楽器を持たせることが考案されたと書かれていました。

人を差別したり奴隷にしたりするのかの理由について意見を述べるつもりは毛頭ありませんが、いかに弾圧されていても、これだけの文化に発展させられる力はすごいものだとつくづく感心させられました。

「兄弟はこの時代のアフリカン・アメリカンのエンターティナーとして唯一白人のパトロンたちと席を同じくすることが許された」というあたりが救いになります。

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