「小さな習慣」の有効性

スティーヴン・ガイによる『小さな習慣』という本があるそうで、図書館に予約を入れました。小さな習慣とは「毎日これだけはやると決めて必ず実行する、本当にちょっとしたポジティブな行動」のことだそうです。

何かを達成するためには、モチベーションよりも「戦略」が大切とのこと。

  1. 小さく考える
    どんなに意志力が弱っていても「これくらいならできる」と思えるくらいの小さな習慣を設定する。
  2. 期待しすぎない
    習慣が定着してきたと感じてもハードルをすぐに上げず、目標を小さく保つ。
  3. 習慣になる兆しを見逃さない
    「無意識にそれができるようになる」「その行動をしないよりも、するほうが簡単になる」などの兆しが見えてきたら、新しい習慣を追加したり、ハードルを少し上げたりする。

(スティーヴン・ガイズ著, 田口未和訳 (2017), 『小さな習慣』, ダイヤモンド社. より)

歯磨きとか洗顔は、大方の人にとって習慣になっていると思います。

整理整頓」となると、ためてからやる人ががぜん増えてきますが、事業所では、不可欠な要素です。「整理整頓」と紙に書いて壁に貼っても、場長が朝礼でいくらはっぱをかけてもなかなか実践できる職場は少ないように思います。

ポイントは、整理整頓を「小さな習慣」にすることでしょう。整理整頓というと範囲が広くなりますので「文書管理」で考えてみましょう。毎日、組織活動をしていれば日々、文書が発生します。その文書を、どのように整理するかについては、事業体によっては「文書管理規定」や「保存規定」があると思いますが、それは文字だけのことであって、日々、整理整頓するかは「組織文化」に依存することとなります。

その「組織文化」を形成しているのは、実は経営幹部ではなく、現場で働く人々になります。この人たちの意識に整理整頓が「習慣」として定着していれば、それこそが「組織文化」と言えることになります。組織文化として「競争優位」とか「生産性向上」のようなスローガンはいくつでも唱えることができますが、お題目をいくつ作っても文化として定着はしません。

一番簡単なことは、「目に見えること」を「行動すること」で、習慣化していくことで定着させていくことができるように思います。

戦略(理念や規定)よりも戦術(小さなルール)に依存するほうが「習慣化」しやすいと言えます。

そのためには「短い時間」で「決まった時間」にやること。1週間に1度ではなく毎日やること。「考える」よりは「行動する」ことが肝心です。

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