アメリカの民主主義を壊すもの

1.MAGA:Make America Great Again(米国を再び偉大に)

2.米国の人口の3分の2は4年制大学を出ていない

3.教育水準の低い人たちの平均寿命が下がり続けている

4.教育水準の低い若年層は高齢者に比べて痛みを感じている

5.教育水準の低い人たちの労働参加率が下がっている

6.教育水準の低い人たちの実質賃金が下がりだしている

7.教育水準の低い人たちの結婚率が下がりだしている

8.婚外子出産の傾向が増えだしている

9.教会へ行かなくなっている

10.省略

11.政府はエリートのために働いていると考えている

12.2009年以降最低賃金は引き上げられていない

13.北米自由貿易協定や中国のWTO参加はアメリカ人労働者にとってなんの助けにもならなかった

14.オバマケアによって賃金が下がることになった

15.省略

16.議会での立法はロビイストの持ち込む案件が優先されている

17.多額の資金援助なしには議員にはなれない

18.企業がコストを上回る利幅を増やし、それによって資本へ所得を再分配している

19.「絶望死」を集計し、トランプの得票率と照らし合わせると、かなり重なる

20.バイデン大統領の選出認定に反対票を投じた共和党議員の選挙区では「絶望死」の割合が高かった

ノーベル賞ディートン教授「誰が米国の民主主義を壊したのか?」からの抜粋

ようするに

トランプが出現したことでアメリカの民主主義が壊れだしたのではなく、トランプが出現する下地を、過去の50年かけて作ってきたということ。

民主主義が壊れる背景に資本主義が大きく関わっているのは事実。

一部の研究者・教育者などを除くと学歴は金儲けの手段でしかなくなっていることが浮き彫りになっている。

日本にも共通するのは、政治に期待を持てない層を厚くしてしまうと民主主義が破壊されだすということ。それは単に教育水準だけのことではない。

無力で無能な政治家が連日繰り広げる茶番に辟易としてしまうことが、政治に関心を持てなくする。

興味を持てないから政治に関与しないという「政治の劣化」のスパイラルが始まることで民主主義が徐々に破壊されだしてくる。そして、有権者には政治のレベルを上げることに1票でしか関与できない無力感が民主主義の限界を如実に示している。

つまり、現行の「民主主義」という仕組みに構造的欠陥がある。例えば一人に2票持たせるとかすれば選択の範囲が広がる。

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