ニュー・イヤー・コンサート

豊島区管弦楽団のニュー・イヤー・コンサートに行ってきました。

場所は元の豊島区役所があったところで、現在は「東京建物BrilliaHall」となっているホールです。名称は「豊島区立芸術文化劇場」となっています。

なぜ、「東京建物BrilliaHall」というかというと命名権を売ったからなのだそうです。フロントにでかい真っ赤な階段があって、「Ikebukuro Red」というのだそうです。ホールは2階から上にあるので、帰りには元気な人は「Ikebukuro Red」を降りてます。

真ん前が公園なので、公園と「Ikebukuro Red」とでコラボして、何かをやったりするのでしょう。

芸術文化劇場は、いかんせん、前の椅子との間が狭すぎて、通路脇の席ならともかく、途中の席に出入りするとなると狭すぎて大変です。経済設計なのかはわかりませんが、あと10センチは間をあけて欲しいデザインです。

芸術と文化の観点からすると、これは大失敗だと思います。外国人なら座ることはできないかもしれません。

演目は、ベートーヴェンの「交響曲第7番」と武満徹の「系図-若い人たちのための音楽詩」とストラビンスキーの「火の鳥」でした。とても素晴らしい演奏でした。

「系図-若い人たちのための音楽詩」は、都立千早高等学校の演劇部の部員6人が谷川俊太郎の詩を語りますが、堂々としていてとてもよかったです。

小平奈緒さんが「知るを愉しむ」と言っていましたが、いろいろな世界があり、その世界で努力をしている人たちがいて、また、それを愉しむ人たちがいる。オーケストラも、そのいい例で、いろいろな楽器があって、それに熟達するために日々修練をしていて、それが合奏することで完成形に近づくことが、まさに「調和」なのだろうと思いました。

今の日本の政治に最も欠如しているのが、個々の修練と全体の調和なので、与党だろうが野党だろうが雑音は出すけれど国家としてのハーモニーには程遠いので、改善ではなくリセットしかないのでしょう。

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