左利き、右利きの謎

利き手の謎は人間以外にもあるとのこと。魚のうろこを食べる魚(ペリソーダス ミクロレピス)にも「利き手」があって、右側のうろこを食べる固体と、左側のうろこを食べる固体があって、その口の形状に左利き、右利きがあるのだそうで、当然のことながら脳の神経にも違いがあるはずになる。

カタツムリにも左巻きと右巻きがあって、この巻き方を決めているのがたった1つの遺伝子なのだそうだ。ただ、左巻きと右巻きとでは交配ができないため、少数派の左巻きが生息できるためには、単に遺伝子の違いだけではないということから調べると、カタツムリを捕食する蛇がいて、この蛇の歯が右と左が数が違うとのこと。

つまり、蛇が食べやすいのは右巻きのカタツムリで、左巻きだと生存の可能性が上がることになるわけです。

右左があるものにアミノ酸があるのだそうです。物性としては左右は同量作られるはずなのに、生物は左型のアミノ酸だけを使っているのだそうで、その理由が分かってはいなかったところ、「円偏光」に鍵があるのではないかという発見があったとのこと。

光波の電場成分または磁場成分の,どちらか一方振動に着目するとき,その振動方向が光の進行方向に対して垂直な面内で光波の周波数で回転し,振幅がその向きによらず一定である光を円偏光という。

光波の電場成分の振動方向が時計回りに回転するものを右回り、逆時計回りのものを左回りの円偏光というのだそうで、アミノ酸とのかかわりもわかってきているとのことです。

つまり、アミノ酸の偏りは宇宙で円偏光によって発生しているのではないかという仮説が登場してきているのだそうです。

さて、ここまでは利き手の話でしたが、人間の中にも「左利き」の人が少なからずいます。このことに関して「すごい左利き」という本が出版されているのだそうで図書館から借りてきましたが、興味ある話があれば、いずれ取り上げようと思っています。

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