領土と領空について調べる

領土」とは「広義には領海領空を含めた国家主権が及ぶ全ての国家領域を指すが、狭義にはこれらのうち土地からなる領域を指す」としている。国家の主権下にある領域で、排他的な主権を要するとのこと。

領水」というのは、沿岸国の主権が及ぶ海域で、領土に付随して決められる。領土の基線(通常は海岸の低潮線)から12海里(約22キロ)までの海域に対し、完全な主権と支配権を有している。

ただし、領空の上限は国際法上、確定していない。各国が領空とは別に防空上の空域を設定しているADIZ(防空識別圏)があり、アメリカはADIZに侵入する全ての航空機に身元確認を義務付けている。

この防衛識別圏は、1941年に日本が真珠湾を攻撃したことに端を発している。つまり、領空を侵犯されてから対処しようとしても間に合わないため、防空識別圏をもうけ、航空機が防空識別圏に入るときは飛行計画を提出することを義務付けている。

このことは公空自由の原則に反するという意見もあったけれど、各国はアメリカに抗議することなく、むしろ尊重して防空識別圏を設定していった。

日本の防空識別圏は、日本が敗戦し連合軍の占領下においてアメリカ空軍が日本の国土防衛をしており、1952年に主権が回復したのちも、そのまま引き継がれている。

宇宙空間の領有は禁止されているため、最低言えることは宇宙空間までは「領空」とすることができそうであるが、その宇宙空間がどこなのかはきっちり決まってはいない。

アメリカ軍に撃墜された中国の気球は18,000メートルを飛んでいた。

米軍のレーダーやセンサーから収集する情報の分析方法を変更し、より小さな物体も認識できるようにしたことで、2月4日以降にもいくつかの気球を発見し、高度が低ければ、それはそれなりに航空機にぶつかる危険もあるので撃墜している。

日本の航空自衛隊が中国の気球を撃墜すれば、ことは簡単に収まらない。日本政府としては指針を決めておかなければならない。

2010年に尖閣で違法操業していた漁船を発見し拿捕し、船長・船員を逮捕したものの、中国政府は、尖閣は中国の領土であるという主張の元に民主党政府に圧力をかけ、船員を解放したものの船長の拘留を延長したところ中国政府がさらなる圧力をかけてきたため菅直人首相(当時)は圧力に屈して釈放している。

野田政権になってから尖閣諸島を国有化して、それも中国政府を激怒させてはいるけれど、根本的な原因は人を住ませておかなかったことに尽きる。権力者には将来を見据えて手を打つ先を読む力が求められます。

豊田章夫さんは、「私はどこまでいってもクルマ屋。クルマ屋を超えられない。それが私の限界」との弁。裸の王様になると周囲の本音が聞こえなくなる。対立も起きない代わりにイノベーションも起きない。時代の変化に先んじることができない。

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