「がん悪液質」という病魔

YMOの坂本龍一さんが2014年に中咽頭がんに侵され療養し、2020年には直腸癌の治療を受け、転移した肺の手術も受けたそうです。

その後(と言ってもいつのことかは不明)「かなり体力が落ちてしまって。1時間とか、1時間半とか、通常のコンサートは難しいです」という状態だそうで、その原因として考えられるのが「がんによる悪液質」が影響している可能性があるという。

「がん悪液質」とは、「通常の栄養サポートでは完全に回復することができず、進行性の機能障害に陥る、骨格筋量の持続的な減少を特徴とする多因子性の症候群」とのこと。

原因は「サイトカイン」と呼ばれる物質で、本来であるならサイトカインは外敵から身を守るための役割を果たしているが、癌によって過剰に産出されると、全身で炎症が起き、筋肉などの分解が起きてしまう。

過去半年との比較で体重の5%以内の減少に食い止めることに留意することが重要で、体重低下に付随して倦怠感や食欲不振から抗がん治療にも悪影響が及ぶこととなる。

厳密にはもっと詳しい診断基準があるようだけれど、素人的に判断できる基準としてはまず体重チェックを怠らないことが肝心。

治療法も確立しつつあるようで「アナモレリン」という薬剤も開発されているとのことだけれど、例によって厚労省が横やりを入れて継続審議中だとのこと。

癌は早期発見が一番有効であるけれど、自覚できる症状が出たらかなり進行していることが多いので、検診を受けることが、仮に癌に罹患していたとしても生存率を上げる有効な手段である。

一切、検診などを受けずに「重篤な進行性の疾病に冒されたらその時はその時だ」という人が周りに何人かいますが、そういう人に限って実に健康なようで、世の中は面白くできているものです。

追記

YMOでは高橋幸宏さんが誤嚥性肺炎で死亡している。