枕草子
藤原定子への鎮魂の書「枕草子」

山本淳子さんという方が書いた「枕草子のたくらみ」という本を読みました。山本さんは京都学園大学の教授だそうです。 「枕草子」というと、高校時代の地獄の「古文」で、「春はあけぼの...」などと習いましたが、書店で、この「枕草 […]

続きを読む
枕草子
「枕草子」が描いた世界《其の05》

32段の「小白川といふ所は」には、たくさんの登場人物が出てきます。小一条の大将殿のお屋敷が主なる舞台になります。この大将とは藤原済時のことです。この藤原済時に関しては「大鏡」にもエピソードがいくつかあって面白いのですが、 […]

続きを読む
荘子
荘子を考える《其の06》

「斉物論」とは、「物を斉(ひと)しくする」という意味で「彼此(ひし)是非」の差別観を超えて万物斉一の理を明らかにする。 「逍遥遊」で自由無碍の境地を推奨した。次なる「斉物論」により「物を斉(ひと)しくする」という考えを打 […]

続きを読む
荘子
荘子を考える《其の01》

荘子の超越とは絶対自由な精神の世界に生きることを目指す。それは我と彼が一つであり、是と否が一つであり、可と不可が一つである世界を真実とすること。それは実在への渾沌であり、実在とは「生きたる渾沌」のこと。生きたる渾沌を愛で […]

続きを読む
大鏡
大鏡:其04《帝紀-陽成天皇》

第57代 陽成天皇(868-949) 清和天皇の第1皇子。母は藤原高子。2歳で東宮に立ち9歳で即位した。治世は8年で退位してから二条院にいた。退位後65年の81歳で崩御した。法事の願文に「釈迦如来の一年の兄(このかみ)」 […]

続きを読む
荘子
荘子を考える《其の03》

蜩與鷽鳩笑之曰:蜩(ひぐらし)と学鳩とこれを笑いていわく 我決起而飛、槍榆枋而止:我れ決起して飛び、榆枋(ゆぼう)にいたりて止まるも 時則不至而控於地而已矣:時にあるいは至らずして地に落ちるのみ 奚以之九萬里而南為:なお […]

続きを読む
荘子
荘子を考える《其の04》

堯譲天下於許由曰:堯、天下を許由に譲りて曰わく 日月出矣而灼火不息:日月出づるに而も爝火息(しゃくかやす))まず 其於光也不亦難乎:其の光に於けるや亦た難ならずや 堯(ぎょう)が天下を許由(きょゆう)に譲りたいと申し出て […]

続きを読む
大鏡
大鏡:其07《帝紀-醍醐天皇》新着!!

第60代 醍醐天皇(885-930) 宇多天皇の第1皇子といい生母は藤原胤子(いんし)。胤子は藤原高藤の息女。9歳で皇太子に立った。11歳で元服し13歳で天皇に即位した。夜の御殿から冠を被って自ら践祚の宣言をしたとのこと […]

続きを読む
枕草子
「枕草子」が描いた世界《其の03》

藤原定子の兄の伊周(これちか)が内大臣の時に、紙の束を伊周が妹の定子に献上した。当時の紙は非常に高価なモノであり、同時に伊周は一条天皇にも紙の束を献上していた。 天皇は「史記」を書き写すことにしたと聞いて定子は醍醐天皇が […]

続きを読む
大鏡
大鏡:其01

雨林院の菩提講 雨林院の菩提講に参詣したところ、異様な感じのする老人二人と老女が出会って座っていた。老人の一人は「世継」といい、その翁が言うには「自分が見てきたこと、そして全盛の道長公のことなどを語り合いたいと思っていた […]

続きを読む