大鏡
大鏡:其06《帝紀-宇多天皇》

第59第 宇多天皇(867-931) 光孝天皇の第3皇子で諱は定省(さだみ)と言った。生母は班子女王で桓武天皇の孫になる。18歳のときに姓を賜って源氏という臣籍に降下した。在原業平と相撲を取って御椅子にぶつかって手すりが […]

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荘子
荘子を考える:斉物論《其の10》

故有儒墨之是非:故に儒墨の是非有り 以是其所非 而非其所是:以て其の非とする所を是として其の是とする所を非とす 欲是其所非而非其所是:其の非とする所を是として其の是とする所を非とせんと欲する 則莫若以明:則ち明を以てする […]

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枕草子
「枕草子」が描いた世界《其の06》

宮に初めて参りたるころ、ものの恥づかしきことの数知らず、涙も落ちぬべければ、夜々参りて、三尺の御几帳の後ろに候ふに、絵など取り出て見せさせ給ふを、手にてもえさし出づまじう、わりなし。 177段 清少納言が藤原定子の女房と […]

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枕草子
「枕草子」が描いた世界《其の09》

紫式部の曽祖父・藤原兼輔は中納言だった。というのは伯父の藤原高藤の娘が宇多天皇の女御となり醍醐天皇を生んでいることで、兼輔も外戚となったことから出世の糸口をつかむ。 とはいえ、藤原高藤は、娘が女御となった源定省が皇籍に戻 […]

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大鏡
大鏡:其05《帝紀-光孝天皇》

第58代 光孝天皇(830-887) 第58代天皇。第54代の仁明天皇の第3皇子で、第55代文徳天皇の弟になる。生母は藤原総継の息女の藤原沢子。その後、清和、陽成と文徳天皇の皇統が続くが53歳にして一品に昇進し、55歳で […]

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枕草子
「枕草子」が描いた世界《其の05》

32段の「小白川といふ所は」には、たくさんの登場人物が出てきます。小一条の大将殿のお屋敷が主なる舞台になります。この大将とは藤原済時のことです。この藤原済時に関しては「大鏡」にもエピソードがいくつかあって面白いのですが、 […]

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枕草子
「枕草子」が描いた世界《其の10》

207段は「笛は横笛、いみじうをかし」で始まる。 遠くから聞こえて、だんだん近づいてくるのもいいし「近かりつるが、遥かになりて、いとほのかに聞ゆるも、いとをかし」とし、懐に携えていつでも吹けるようにしているようなしゃれた […]

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枕草子
「枕草子」が描いた世界《其の13》

枕草子の主人公と言えば「藤原定子」。それを支えているのが一条天皇になる。主要なわき役としては定子の兄の伊周。枕草子では貴公子として描かれているが、大鏡では短慮でどうしようもない若者くらいの書かれ方でしかない。書かれている […]

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大鏡
大鏡:其04《帝紀-陽成天皇》

第57代 陽成天皇(868-949) 清和天皇の第1皇子。母は藤原高子。2歳で東宮に立ち9歳で即位した。治世は8年で退位してから二条院にいた。退位後65年の81歳で崩御した。法事の願文に「釈迦如来の一年の兄(このかみ)」 […]

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枕草子
「枕草子」が描いた世界《其の02》

春は、あけぼの夏は、夜秋は、夕暮れ冬は、つとめて(早朝) 「春はあけぼの、やうやう白くなりゆく山際すこしあかりて、紫だちたる雲の細くたなびきたる」とパステルで描いた絵のような色使い。 道元が鎌倉時代に「春は花 夏ほととぎ […]

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