荘子を考える:逍遥遊《其の02》
北冥有魚、其名曰鯤:北冥に魚あり、其の名を鯤という 鯤之大、不知其幾千里也:鯤の大きさ、其の幾千里かを知らず 化而為鳥、其名為鵬:化して鳥となるや、其の名を鵬という 鯤という巨大な魚が、鵬という巨大な鳥になって南を目指し […]
大鏡:其12《帝紀-花山天皇》
第65代 花山天皇(968-1008) 冷泉院の第1皇子。生母は藤原懐子。藤原伊尹(これただ)の長女。2歳で立太子し17歳で即位した。治世は2年の19歳で出家した。その後、法皇として22年在世した。 藤原道兼が花山天皇を […]
荘子を考える:逍遥遊《其の01》
荘子の超越とは絶対自由な精神の世界に生きることを目指す。それは我と彼が一つであり、是と否が一つであり、可と不可が一つである世界を真実とすること。それは実在への渾沌であり、実在とは「生きたる渾沌」のこと。生きたる渾沌を愛で […]
「枕草子」が描いた世界《其の10》
207段は「笛は横笛、いみじうをかし」で始まる。 遠くから聞こえて、だんだん近づいてくるのもいいし「近かりつるが、遥かになりて、いとほのかに聞ゆるも、いとをかし」とし、懐に携えていつでも吹けるようにしているようなしゃれた […]
大鏡:其14《帝紀-三条天皇》
11歳で立太子。生母は藤原兼家長女の超子。超子の母は時姫。36歳で即位した。上皇になってからは全く目が見えなくなったものの、傍目には少しも普通と変わらず、瞳もきれいに澄んでいた。 三条天皇は、禎子(三条院の皇女、母は道長 […]
「枕草子」が描いた世界《其の20》
「其の19」で「宮中を出て400メートル南に行った「朝所に移る」としたのは、定子が喪中だからとしたものの、実際には関白・道隆が死去したことにより冷遇がはじまっていたということ。 屋のいとふるくて、瓦ぶきなればにやあらむ、 […]
「枕草子」が描いた世界《其の19》
995年に関白・藤原道隆は死去する。16歳の一条天皇は「藤原道兼」を次の関白に選んだ。枕草子を読む限り、道隆の子である伊周は、定子の兄ということもあって、一条天皇の兄のように接してきたし、漢文の指導もしてきた。 しかし、 […]
大鏡:其08《帝紀-朱雀天皇》
第61代 朱雀天皇(923-952) 醍醐天皇の第11皇子。生母は藤原基経の4女の藤原隠子。3歳で立太子する。8歳で即位する。15歳で元服し、16年の治世の後、24歳で退位した。30歳で薨去した。 母后穏子は怨霊を恐れて […]
大鏡:其16《帝紀-後語り》
【世継】『帝王の御次第は申さでもありぬべけれど、入道殿下の御栄花もなにによりひらけたまふぞと思へば、まづ帝・后の御有様を申すなり。植木は根をおほくて、つくろひおほしたてつればこそ、枝も茂りて木の実をもむすべや。しかれば、 […]
「枕草子」が描いた世界《其の07》
16か17歳の藤原定子は、清少納言を女房にしたのには、明確な理由があったはずである。 清少納言の父親である清原元輔も歌人であったし、祖父の清原春光に関しては詳細が不明となっているが、曽祖父の清原深養父は、勅撰歌人であり勅 […]