大鏡
大鏡:其05《帝紀-光孝天皇》

第58代 光孝天皇(830-887) 第58代天皇。第54代の仁明天皇の第3皇子で、第55代文徳天皇の弟になる。生母は藤原総継の息女の藤原沢子。その後、清和、陽成と文徳天皇の皇統が続くが53歳にして一品に昇進し、55歳で […]

続きを読む
枕草子
「枕草子」が描いた世界《其の04》

清少納言が藤原定子の女房を始めたのは993(正暦4)年のこと。いまから1030年ほど前のこと。14歳で中宮になったとき、一条天皇は11歳だったから、それぞれが17歳と14歳のころだった。清少納言は定子より11歳年長と言わ […]

続きを読む
大鏡
大鏡:其03《帝紀-清和天皇》

第56代 清和天皇(850-880) 清和天皇は文徳天皇の第4皇子であり、母は藤原明子であった。藤原良房の息女である。清和天皇は文徳天皇が即位した5日後に生まれている。文徳天皇が急逝したため9歳で即位し、外祖父の藤原良房 […]

続きを読む
荘子
荘子を考える:斉物論《其の11》

物無非彼:物は彼れに非らざるは無く 物無非是:物は是れに非ざるはなし 自彼則不見:彼よりすれば則ち見えざるも 自知則知之:自から知れば則ち之を知る 物は「あれ」でないものはなく、同時に「これ」でないものもない。 人間は自 […]

続きを読む
大鏡
大鏡:其02《帝紀-文徳天皇》

第55代 文徳天皇(827-857) 文徳天皇は仁明天皇の第一皇子である。母は藤原順子で、藤原冬嗣の息女であった。 842年(承和9年)に元服し、同じ年に皇太子になる。このとき16歳。 文徳天皇は更衣の后・静子所生の第一 […]

続きを読む
大鏡
大鏡:其01

雨林院の菩提講 雨林院の菩提講に参詣したところ、異様な感じのする老人二人と老女が出会って座っていた。老人の一人は「世継」といい、その翁が言うには「自分が見てきたこと、そして全盛の道長公のことなどを語り合いたいと思っていた […]

続きを読む
大鏡
大鏡:其14《帝紀-三条天皇》

11歳で立太子。生母は藤原兼家長女の超子。超子の母は時姫。36歳で即位した。上皇になってからは全く目が見えなくなったものの、傍目には少しも普通と変わらず、瞳もきれいに澄んでいた。 三条天皇は、禎子(三条院の皇女、母は道長 […]

続きを読む
枕草子
藤原定子への鎮魂の書「枕草子」

山本淳子さんという方が書いた「枕草子のたくらみ」という本を読みました。山本さんは京都学園大学の教授だそうです。 「枕草子」というと、高校時代の地獄の「古文」で、「春はあけぼの...」などと習いましたが、書店で、この「枕草 […]

続きを読む
枕草子
「枕草子」が描いた世界《其の12》

207段は「笛は横笛、いみじうをかし」の続き。 笙(しょう)の笛は、月の明(あか)きに、車などにて聞き得たる、いとをかし。所狭(せ)く、持てあつかひにくくぞ見ゆる。さて、吹く顔やいかにぞ。それは、横笛も、吹きなしなめりか […]

続きを読む
枕草子
「枕草子」が描いた世界《其の08》

「清少納言集」というのがあって、自らが書いたものではなく鎌倉中期に成立したとされているようです。和歌が31首あるものと42首あるものがあって、いずれも宮内庁が所有している。 和歌も清少納言が詠んだかは不明で、確かに、いく […]

続きを読む