荘子
荘子を考える:斉物論《其の11》

物無非彼:物は彼れに非らざるは無く 物無非是:物は是れに非ざるはなし 自彼則不見:彼よりすれば則ち見えざるも 自知則知之:自から知れば則ち之を知る 物は「あれ」でないものはなく、同時に「これ」でないものもない。 人間は自 […]

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荘子
荘子を考える:斉物論《其の10》

故有儒墨之是非:故に儒墨の是非有り 以是其所非 而非其所是:以て其の非とする所を是として其の是とする所を非とす 欲是其所非而非其所是:其の非とする所を是として其の是とする所を非とせんと欲する 則莫若以明:則ち明を以てする […]

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荘子
荘子を考える:逍遥遊《其の01》

荘子の超越とは絶対自由な精神の世界に生きることを目指す。それは我と彼が一つであり、是と否が一つであり、可と不可が一つである世界を真実とすること。それは実在への渾沌であり、実在とは「生きたる渾沌」のこと。生きたる渾沌を愛で […]

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荘子
荘子を考える:斉物論《其の09》

一受其成形:一たび其の成形を受くれば 不亡以待盡:亡(ほろ)ぼさずして以て尽くるを待たん 與物相刃相靡:物と相い刃(さから)い相い靡(そこな)い 其行盡如馳:其の行き尽くすこと馳するが如(ごと)にくして 而莫之能止:これ […]

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荘子
荘子を考える:斉物論《其の12》

道行之而成:道は之を行きて成り物謂之而然:物は之を謂いて然りとす惡乎然:悪(いず)くにか然りとするや然於然:然るを然りとす惡乎不然:悪くにか然らずとするや不然於不然:然らざるを然らずとす 道は人が歩くことからできるもので […]

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荘子を考える:逍遥遊《其の05》

吾有大樹:吾に大樹あり 人謂之樗:人これを樗(ちょ)と謂う。 其大本擁腫而不中繩墨:其の大本は擁腫(ようしょう)して縄墨(じゅうぼく)に中(あ)たらず 其小枝卷曲而不中規矩:その小枝は巻曲(けんきょく)て規矩(きく)に中 […]

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荘子を考える:逍遥遊《其の04》

堯譲天下於許由曰:堯、天下を許由に譲りて曰わく 日月出矣而灼火不息:日月出づるに而も爝火息(しゃくかやす))まず 其於光也不亦難乎:其の光に於けるや亦た難ならずや 堯(ぎょう)が天下を許由(きょゆう)に譲りたいと申し出て […]

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荘子を考える:逍遥遊《其の03》

蜩與鷽鳩笑之曰:蜩(ひぐらし)と学鳩とこれを笑いていわく 我決起而飛、槍榆枋而止:我れ決起して飛び、榆枋(ゆぼう)にいたりて止まるも 時則不至而控於地而已矣:時にあるいは至らずして地に落ちるのみ 奚以之九萬里而南為:なお […]

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荘子を考える:斉物論《其の06》

「斉物論」とは、「物を斉(ひと)しくする」という意味で「彼此(ひし)是非」の差別観を超えて万物斉一の理を明らかにする。 「逍遥遊」で自由無碍の境地を推奨した。次なる「斉物論」により「物を斉(ひと)しくする」という考えを打 […]

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荘子を考える:逍遥遊《其の02》

北冥有魚、其名曰鯤:北冥に魚あり、其の名を鯤という 鯤之大、不知其幾千里也:鯤の大きさ、其の幾千里かを知らず 化而為鳥、其名為鵬:化して鳥となるや、其の名を鵬という 鯤という巨大な魚が、鵬という巨大な鳥になって南を目指し […]

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