道元の和歌にしびれた
世の中は 何に喩えん 水鳥の 嘴ふる露に 宿る月影 月影というから時間帯は「夜」とか、あるいは太陽が昇る直前位でしょう。そんな時間帯に湖畔とか川辺に水鳥が水面に嘴(くちばし)を入れて、プルプルとふるうと、何千、何万もの水 […]
順天堂と明治早々の医療
司馬遼太郎の歴史小説に『胡蝶の夢』というのがある。黒船来航によって幕末の日本が大きく動き出す中、蘭学を学び、幕府の奥医師となった松本良順と、彼の弟子である島倉伊之助(司馬凌海)の生き様を描いた作品であるけれど、これがなぜ […]
尾崎放哉の生きざま、死にざま
吉村昭が書いた「海も暮れきる」を読みました。人間が朽ち果て、死んでいくところをここまで鮮烈に描いた小説は数少ないと思います。 テレビや映画で、主人公が死ぬときは、お涙頂戴を語るだけ語ってから、やおら死ぬというのが定番です […]
「ChatGPT」を試してみました
【質問】岸田総理の次はだれがいいですか? 【ChatGPTの答え】私は人工知能モデルであり、政治的な意要や個人的な考えを持っていません。日本の政治に関しては、国民の投票や各政党、政治家、その他の要因によって決まることが多 […]
志賀直哉の「焚火」から思い出したこと
あらすじとしては、雪の積もる山を登って家に帰ろうとしている息子が死にかかってしまったタイミングで、家にいる母が義理の息子を起こして、いま、山を登っている息子を迎えに行ってくれと言われて迎えに出るという話。母が「息子が呼ん […]
谷崎潤一郎が書く「藤原国経」とは
藤原国常という人のことは、「大鏡」には陽成天皇のところで基経と国経らが、在原業平が連れ出した藤原高子を取り戻しに行くところに登場します(高子はのちに清和天皇の妃となり陽成天皇の母となります)。 そのほかとしては「今昔物語 […]
「小倉山荘」というお煎餅
知己からお煎餅をもらいました。 百人一首をよりどころにして和歌の心をおかきに寄せたとのこと。 これらが入っているパッケージの底に百人一首から、 玉の緒よ 絶えなば絶えね ながらへば 忍ぶることの よわりもぞする という和 […]