大鏡:其02《帝紀-文徳天皇》
第55代 文徳天皇(827-857) 文徳天皇は仁明天皇の第一皇子である。母は藤原順子で、藤原冬嗣の息女であった。 842年(承和9年)に元服し、同じ年に皇太子になる。このとき16歳。 文徳天皇は更衣の后・静子所生の第一 […]
大鏡:其04《帝紀-陽成天皇》
第57代 陽成天皇(868-949) 清和天皇の第1皇子。母は藤原高子。2歳で東宮に立ち9歳で即位した。治世は8年で退位してから二条院にいた。退位後65年の81歳で崩御した。法事の願文に「釈迦如来の一年の兄(このかみ)」 […]
大鏡:其16《帝紀-後語り》
【世継】『帝王の御次第は申さでもありぬべけれど、入道殿下の御栄花もなにによりひらけたまふぞと思へば、まづ帝・后の御有様を申すなり。植木は根をおほくて、つくろひおほしたてつればこそ、枝も茂りて木の実をもむすべや。しかれば、 […]
大鏡:其06《帝紀-宇多天皇》
第59第 宇多天皇(867-931) 光孝天皇の第3皇子で諱は定省(さだみ)と言った。生母は班子女王で桓武天皇の孫になる。18歳のときに姓を賜って源氏という臣籍に降下した。在原業平と相撲を取って御椅子にぶつかって手すりが […]
大鏡:其12《帝紀-花山天皇》
第65代 花山天皇(968-1008) 冷泉院の第1皇子(生母は、藤原懐子・藤原伊尹(これただ)の長女)。2歳で立太子し17歳で即位した。治世は2年の19歳で出家した。その後、法皇として22年在世した。 藤原道兼が花山天 […]
大鏡:其09《帝紀-村上天皇》
第62代 村上天皇(926-967) 醍醐天皇の第14皇子。生母は朱雀院と同じ藤原隠子。19歳で立太子。21歳で即位する。 隠子は19歳で皇太子保明親王を生んだが親王は2歳で立太子し21歳で父醍醐天皇に先立つ。朱雀院が生 […]
大鏡:其08《帝紀-朱雀天皇》
第61代 朱雀天皇(923-952) 醍醐天皇の第11皇子。生母は藤原基経の4女の藤原隠子。3歳で立太子する。8歳で即位する。15歳で元服し、16年の治世の後、24歳で退位した。30歳で薨去した。 母后穏子は怨霊を恐れて […]
大鏡:其15《帝紀-後一条天皇》
この天皇は今上天皇(つまり世継と繁樹は後一条天皇の御代に出会ったということ)。生母は藤原彰子で、藤原道長の長女。皇太后宮。 4歳で立太子。9歳で即位。29歳で崩御。 後見役は祖父でもある入道道長。叔父は関白左大臣頼通と内 […]
大鏡:其13《帝紀-一条天皇》
円融天皇の第1皇子。生母は藤原詮子(藤原兼家の次女)。5歳で東宮に立ち、7歳で即位した。治世は25年。詮子は17歳で円融天皇に入内し、19歳で一条天皇を生んだ。藤原詮子は、道隆、道兼、道長の母・時姫と同母の兄妹であった。