うんちの硬さと排便回数で認知症?

国立がん研究センターの予防関連プロジェクトの報告なので、それほどいい加減なことではないと思います。

本調査は2006年、秋田県横手、長野県佐久、沖縄県中部、茨城県水戸市、高知県中央東福祉の五つの保健所管内に住む50~79歳の男女に、排便習慣に関するアンケートを実施。その後16年までを追跡し、認知症発症リスクとの関係を調べたもの。

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追跡調査中、男性の9.7%、女性の11.7%が認知症と診断された。

毎日排便する人のリスクを1とした場合、週に3回未満の男性の発症リスクは1.8倍、女性では1.3倍

「便の硬さ」について「普通」と回答したグループとその他のタイプで比較すると、「硬い便」と回答した男性の認知症発症リスクはおよそ1.3倍、女性では同1.2倍、「特に硬い便」との回答では、男性がおよそ2.2倍、女性は同1.8倍と、便が硬いほど認知症リスクが上昇

つまり、便秘が慢性化していると短鎖脂肪酸が減少し、全身性の炎症を介して認知症リスクを押し上げることが推測されている。

ちなみに、下痢っぽい人は認知症リスクが「1」より若干低いという結果になってます。便秘より下痢のほうが認知症にとっては有効なようです。ちなみに、「うんこ」の硬さに「ブリストルスケール」という国際的に使用されている基準があるようです。

1~7まであって、数字が小さいほどよくないとされます。「ブリストル」は英国の王立診療所のことで、臨床評価ツールとして1997年に開発され、世界で使われているようです。

よく言われるのは、便秘症だと大腸がんのリスクが上がるという話ですが、国立がん研究センターの調査で「便通が週2-3回しかなくても、毎日ある人と比べて大腸、結腸、あるいは直腸がんのリスクが高くなることはありませんでした」とのこと。

むしろ、軟便・下痢便のほうが大腸がんに関係がありそうですが、大腸がんになったがゆえに軟便・大腸がんになったのかの関係は不明のようですが、硬い便だと痔になることはあっても、だからといって大腸がんリスクが増えるわけではないようです。