コロナと微小血栓の関係
血栓性微小血管障害症(thrombotic microangiopathy: TMA)という病気があるそうです。
1)細い血管内に血小板のかたまりが生じ(細血管内血小板血栓)、2)血小板が破壊されて減少し(破壊性血小板減少症)、3)そこで赤血球が破壊されて貧血(細血管障害性溶血性貧血)になる
慶應義塾大学
細い血管が障害されることで、腎臓や脳神経を中心とした症状が出るようで、全身倦怠感・動悸・呼吸困難、腎機能障害などになるようです。時間帯によって変動する精神障害(意識障害、気分変動など)が強く出たりする場合もあるとか。
O157やO111という感染症が原因となって発症することが多いようです。それ以外にも多様な原因が挙げられていますが、2017年の記事のようなのでコロナ感染には触れられていません。
Newsweekの記事:コロナ後遺症の謎を解く鍵? 「毛細血管を詰まらせる微小血栓」
これによると、コロナ後遺症の原因としてTMAが考えられているようです。後遺症は「激しい息切れ、極度の疲労、ブレインフォグ(頭の中に霧がかかったようにぼんやりした状態)」は一致しているようです。
コロナウイルスのスパイクたんぱく質によって作られる毛細血管をふさぐ微小血栓は、簡単に壊れないために症状が長引くようです。
Newsweekの記事では、有効な治療法としては確定していないように書かれています。抗凝固薬(血液をサラサラにする)が有効なようでもあるけれど、確定的な情報ではないようです。
慶応大学の記事では「基本は血漿交換療法」とありますが、効果判定を見ながら行うようですが、コロナウイルスによるTMAに有効かは分かりません。
話はちょっと違いますが、「足があれば机以外なら何でも食べる」のが中国人だそうです。アフリカではロバが乱獲されているようです。熊の胆のうや熊の手はもとよりハクビシンがSARSの発生源と言われたこともあります。
コロナの発生源とされる武漢市内の市場では、事件の前にウイルスを人間に感染させることのできる30種類以上の動物が食用として売られていたようですし、武漢ウイルス研究所のコウモリも発生源と疑われているようですが、いまだに白黒ついていません。過去には科学者が実験済みの動物を不正販売した事件もあったようです。
原因の究明は難しそうですが、せめて、予防、治療による完全なる克服をして欲しいものです。