ダンゴムシと気象予報

山口さんは株式会社ウェザーニューズの気象予報士で、女性キャスターから「ダンゴムシ」と呼ばれた動画が1100万回の再生回数になっている。

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この記事に書かれていることは、とても貴重なことだと思います。

「ダンゴムシ」で有名になった動画は、あとで貼っておきますが、山口さんはダンゴムシが特に好きで観察しているのではなく、季節を客観的に知るためにセミが初めて鳴いた日や、ダンゴムシを同じ場所で初めて見た日の記録を付けている。

定点で8年間欠かさずに観測すれば「例年」あるいは「平年」という言葉を付けることができるのだそうです。

気象に関する記録は中学生のころからしていて、プレジデントの記事の9ページ目に触れていますが、2011年の「3.11」の時に他局が現況を報道するだけであったのに、山口さんは1933(昭和8)年の昭和三陸地震を例に引いて、起きていることの深刻さを伝えることができていた。

2016年に発生した熊本地震ではマグニチュード6.5のものが本震として認識されて報道されていたが、山口さんは翌15日にもマグニチュード6.4の地震が観測されたことに着目し、これは14日のものの余震ではなく、続いてより大きな地震が起こる可能性を番組内で指摘し、16日未明に起こった同7.3の本震を予言することとなった。

「通常、本震の後に来る余震はマグニチュードで1引いたぐらいが最大の規模なんです。ところが翌日に5.5どころか6.4、最初とほぼ同じものが起きてしまった。これは余震というにはあまりに大きすぎると過去事例を改めて調べてみたら、1968年のえびの地震や2003年の宮城県北部地震で似たような起こり方をしていたので、『油断しないでください』と警戒を呼び掛けたんです」

法学部出身にもかかわらず、理系の最たる気象の世界で山口さんが活躍できるのは「好き」であることと同時に少年時代からの「蓄積」にあります。

↓伝説なった「ダンゴムシ」の解説の動画

余談

ここで不思議なことは、この動画が面白いことには疑いようがないのですが、それがなぜ1000万回を超す再生になるのかが、知りたいと思っています。

この動画の面白さは「新鮮さ」だと思います。笑わしてやろうとするお笑い芸人などではなく、どちらかといえば真面目系である二人が引き起こした、わずかな助詞の使い方の間違いが、これだけのインパクトを放つことに、メディア関連のプロは注目してほしいと思います。

ダンゴムシについて」を「ダンゴムシに...も」になってしまっていることが1,100万回再生になっている。

要するに芸人やタレントによるバラエティ番組には「新鮮さ」と「清楚さ」が欠如しているということに尽きているわけで、ここを打開すれば多少はテレビ視聴率の復活が可能のように思いますが、政治と同じく大人の事情でかくもつまらない番組を、つまらないことを承知の上で作っていることには改善の余地はなさそうです。

賢いと自負する連中(製作者やスポンサーなど)が集まると、このような愚かしいことを平然と行うのは人間のサガのようで、昭和の軍隊も村一番の神童を集めてあの結果となりました。今の政治も似たようなもので、部分的な改善では、もう一段高みに上がることは難しいように思います。

「カイゼン」のような漸進的な対応では、現状に馴染んでしまうことが改革の勢いを削いでしまうだけではなく、時間の中でポストが上がると、そのポストにしがみつこうとする意識が改革を恐れることもあるように思います。

改革に必要性が高まったときは、まず、権力構造で決定権を持つ人々の刷新から始めなければパラダイムの変わり目の対応は無理だといえます。

ついて」を外すだけで1,100万回の再生になることの意味を考える必要があるでしょう。