久々の「ギザ十」ゲット!

昭和27年のギザ十をゲットしました。

ギザが随分削れています。ちょうど70年の旅の果てに、この手に来てくれました。

人間も、70年経てばこのように削れて来るということでしょう。

昭和2年の10円は平成24年の価値に換算すると「6,136円」だそうです。令和4年であっても、賃金は上がっていないというからだいたいこのようなモノなのでしょう。

夏目漱石が朝日新聞で連載小説を書いていたころの賃金は100円だったとか。同じ時期に朝日新聞で校正係をしていた石川啄木の賃金は25円。

昭和2年の換算で153,400円ですから、大正を挟んでいるので約20万円というところでしょうか。となると漱石は80万円。

どちらも後世の評価や現在のタレントたちの賃金からすれば破格に安い感じがしますが、あの時代のクリエイターは名声やお金が目当てであったような感じが希薄ですから貨幣価値で換算するのは失礼な気もします。

樋口一葉はお金で追い込まれて和歌をやめて小説を書いた。啄木も和歌では食えなかったので小説を書いたようですが、そちらは和歌ほどにはパッとしなかった。

Newsweekの2022年11月1日号の特集は「声の科学」ですが、声帯は声を出すというよりは異物混入を防ぐための3重の弁だったのだそうですが、それを使ってホモ・サピエンスはコミュニケーションをしていた。言葉が生まれる前にも、感情を伝える信号のような音声で以心伝心していたところから言葉になっていくわけです。

荘子は、「認識」するということは言語化しているわけで、この「認識」によって対立や差別が生まれることとなったと言っています。

ホモ・サピエンスが言葉を獲得する以前の「認識」は「感情」から発していたわけで、その時代は渾沌も含めて一つの世界として捉えていたといいますが、「声の科学」にも符合する話だなと言語的に「認識」しました。

アフリカの未開の人たちのシャーマンは音声で無意識的領域に働きかけることができるようです。また、言葉以前の情報を音声の抑揚などを駆使して伝承していったようです。

稗田阿礼なども、そういう技法によって情報を保持し、伝達していった可能性があるようで、「言葉以前」の情報蓄積方法があったということになります。インカ帝国なども、そのようにして天文学や建築学を伝承していったのかもしれないと思うと、妙に理解できてしまいます。

昭和27年の出来事:ピックアップ

日本国との平和条約発効により被占領解除(GHQ廃止、日本の主権回復)
日本国とアメリカ合衆国との間の安全保障条約発効
羽田飛行場の施設の一部がアメリカ軍から返還され、東京国際空港としての業務を開始
西ドイツがイスラエルに対し、第二次世界大戦中のユダヤ人虐待およびホロコーストに対する賠償金として30億ドイツマルクを払う条約に署名
「日本国との平和条約」発効により、ポツダム命令がこの日で全て廃止される
ソビエト連邦、日本の国際連合加盟申請に拒否権発動

など諸々