宇宙に生命が生まれる確率

知的生命体の存在確率

一般的に、これだけ星があれば、どこかに知的生命体があるはずだとする考えが、広く浅く蔓延していると思う。調べたわけではないから根拠はないけれど。

この宇宙の星がどうやって誕生したのかなどの議論は、素人には荒唐無稽な話で、考えるだけ無為なのでやめておく。

生命が誕生するためにはヌクレチオド(nucleotide:拡散を構成する単位)を結合させたリボ核酸(RNA)が必要になる。つまり、生命が誕生するためには「RNA」がなければならないとする仮説が唱えられている。

条件を満たすRNSができるためにはヌクレチオドが最低でも40個が正しい順番でつながれなければならない。

確率論的には星の数が足りない

これが自然発生的に生成されるためには、確率論的には1040乗個ほどの恒星が必要になるという計算がある。誰が計算したのか、その根拠はあっているのかはとりあえず、話としては、それなりに面白さがある。

地球から138億光年の範囲内には銀河2兆個ほどあるらしい。恒星の数は4000垓(1×1023)ほどで、惑星は1024乗個しかない。

とすると、RNAができる確率は圧倒的に、この宇宙の星の数では足りないことになる。というより、この地球に生命が誕生していること自体が確率論からすれば、とうてい「ありえない」レベルのことになる。

必然が摂理であるわけではない

仮に10000分の1の確率とするなら、その「1」を出すために「10000回」が必要なわけではなく、たった1回でも「節理」の「必然」として発生することがある。それを、人間は「偶然」と呼ぶが、それは単に認識の問題でしかない。

冒頭で考えることは無為とした宇宙誕生であるが、無から有は生まれない。インフレーションやビッグバンがあったとするなら、我々の宇宙の外にも広がっている空間があるはずになる。

そこに触れた話はあまり目にしないが、仮に目にしたところで意味もなさそうだ。

宇宙外の空間

その大きさは計算上では我々の宇宙の大きさの1026倍以上の広がりが必要になるらしい。体積としては1078乗倍以上と考えられ、そこから計算すると恒星は10100乗個くらいがあることになる。

そうなると、我々の宇宙の外には生命が存在する星は、いくらでもあることになるが、それは我々の宇宙の淵の外の話になる。

天動説で問題なし

よって、稀有な思考能力を与えられてもいない凡愚にとっては考えること自体は「無為」なことになるが、重要なことは、この宇宙に星がいくつあろうが、確率論的には地球を除いて生命体が自然発生していることは考えにくいということに落ち着く。

つまり、この宇宙に限定するなら宇宙人はおろか、宇宙生物も期待はできないことに、自分の認識としては落ち着く。

というより、いまだに地球が宇宙の中心にあって、宇宙がその外を回っていることを確信している。それで日常生活で困ったことは、今まで一度もなかった。