技術ある町工場の廃業が抱える問題

一時テレビにも出ていた岡野工業は社長が廃業すると宣言していたのは後継者がいないから。町工場だからといって技術が大手メーカーに対して劣っているわけではないのは、当然のこと。

生き残っているのには理由がある。逆に、生き残れないならば、それにだって理由がある。

中小企業を合体させて中規模企業にするほうが効率がいいとする意見もある。銀行は、いくつかが合体してメガバンクになったが、それで競争力が上がったわけでも、サービスが良くなったわけでもない気がする。

儲かっている町工場であれば、そこに生まれた子供たちは車も買ってもらい、大学まで行き、高学歴のブルジョアになる。そうなると、よほどのことでもないかぎり、町工場の跡継ぎにはならない。

農業も似たようなものだけれど、高学歴と後継問題がつながらなければ、そこで継承は途絶えてしまう。ポイントは、大学へ行くのはいいとしても、その大学に行くことにどれだけの意味と価値があるのかということに尽きる。

実態は知らないものの、日本の大学の数がヨーロッパにある大学の数より多いという話もある。

日本の将来に不安があることから医学部への人気が高まっていて、偏差値も上がっているとのこと。しかし、医者の仕事は、それほどに知性が必要でもなく、ミスマッチになっていると指摘する医学部教授もいて、その先生によれば理数の頭はもっとテクノロジーに使うべきだと指摘している。

医者の仕事も医師会次第ではあるけれど、いずれはAI化されてくることは間違いがない。というか、むしろAIのほうが正確な診断ができるので、免許を持つ医師はAIの診断を確認するだけになっていく。

町工場に限らず、中小企業に限らず、大企業であっても、ここ10年の変化の影響を受けざるを得なくなる。キーワードは「AI」と「IT」であることは間違いのないところであるので、それらとは全く関係しないジャンルを選ぶか、それらを先取りした対応を考えるかの二択になっていく。