生物が大型化した理由

なぜエディアカラ紀に生物の身体が複雑化・大型化したのか、その理由はよく分かっていない。

ちなみに、エディアカラ紀とは、新原生代クライオジェニアンの終わりから古生代カンブリア紀の始まりまでの約6億2000万年前〜約5億4200万年前のこと。

エディアカラ紀の約2600万年の間、地磁気の強さは現在の10分の1以下、最小で約30分の1というかなり低い水準だったことが判明した。

この出来事は最終的に海水中の酸素濃度を増加させ、生物の進化を促した可能性が指摘されている。

明確な生物化石が発見されている最古の時代は約6億年前の「エディアカラ紀」からになる。

化石記録を調べる限りでは、エディアカラ紀以前の時代の生物が「単細胞生物」だったのに対し、エディアカラ紀にはより複雑かつ大型の「多細胞生物」へと進化しているが、その理由は解明されていない。

地磁気の強度と生命の進化に関連があるのではないかとする説が出だしている。

なんにせよ、たまたま、単細胞の中に、単細胞が入り込み共生することで、多細胞の最初がスタートするのだろうとは想像ができる。

その時機に、たまたま地磁気が弱いからと言って、その時代に起きたことと結び付けるのは、いかにも短絡的だ。

そもそも、単細胞生物ができた「理由」だって、いまだにはっきりしていない。