「生物はなぜ死ぬのか」という本
著者は小林武彦さんと言って生命科学の教授だそうです。DNAの話や細胞の話が出てきて、素人にはよくわからないことも書かれています。
結論としては、生物には「死」があることによって進化することができたという話です。中には他の生物のエサになることが寿命を決定している生物もあります。また、穴の中で何もせず、酸素の極限まで使わずに代謝を落として生きながらえる動物もいる。
「今日は死ぬのにもってこいの日」という本があります。インディアンの言葉を本にしたとかで、これ買って義母にあげたら嫌な顔されました。これは進化とは関係せず、生きざま、覚悟の話です。
生物の使命とは、種の保存だけになります。固体の喜怒哀楽は、生物としてはあまり関心のないことでしょう。
グラフを見ると1947年は戦争があったからあまり参考にはなりませんが、1975年以降でみてみると、寿命は延びていますが80歳を過ぎるあたりから急激に死亡者数が増えてきています。
寿命が延びる背景としては乳幼児死亡率が減れば、自ずから平均寿命が延びるわけです。そして105歳あたりを言語として死滅していきます。
本の終わりに「AI」や「コロナ」のことが書かれていますが、「生物」と「死」に関して、生物学的に新たな情報(啓示)があったようにも思えませんでしたが、近づいてくる「死」を意識するのにはいいタイミングではありました。
あとは、どのようにして死ぬのかですが、安楽死なら自分で選べるのですが、結局は老衰か病死のいずれかになるのでしょう。厚生労働省の死因によると癌が26.5%、心疾患14.9%、老衰10.6%となっています。
老衰が自然死になるのでしょうけれど、実際の老衰は意識が薄れ、ご飯も食べられなくなり、最後に水も飲めなくなって死んでいきます。心臓病などでは「ポックリ」死ぬようですが、さて、自分はどのようにして死ぬのやら。こればっかりは、死んでみないとわかりません。