コウモリの知能

経験を思い出して次の行動に生かしたり、前もって計画を立てたりするような認知能力が、コウモリにもあるらしい。

コウモリをGPSトラッカーで追跡し、対象のコウモリがどのようにエサを集めているのかを調査した。

そこから分かったことがいくつかある。例えば、餌の実が多くつく木と、少ない木を識別していること。さらに、7日閉じ込めておいてから解放すると、長期間、実をつけている木を目指して飛んだ。これは、「7日」の時間の経過を考えたうえで、多く実をつける木へ飛ぶことが最適だと判断していることを示している。

次にコウモリのコロニーに餌を与えると、その餌で補充できない栄養素を多く持つ木の実を探しに飛ぶようになる。

つまり、コロニーから飛び立つときに、採餌の計画を立てていることが予想されたそうだ。

コウモリは「蝙蝠」と漢字で書く。乳類翼手目なので、数を数える時は「匹」になる。鳥ではない。ムササビ、モモンガは滑空するだけだが翼手目は完全飛行することができる。

主に30kHzから100kHzの高周波を出し、反響定位ができる。

比較的長寿で、それにはいろいろな理由が考えられているが、面倒な話になるので省略する。

コウモリには人獣共通感染症のキャリアとなりうるので捕まえるのは危険が伴う。

ちなみに、新型コロナウイルスのアミノ酸配列(遺伝子配列)と、動物のコロナウイルスのアミノ酸配列を比較した結果、新型コロナウイルスは、コウモリのコロナウイルスとセンザンコウのコロナウイルスに最も似ていることが分かった。

したがって、新型コロナウイルスは、コウモリまたはセンザンコウのコロナウイルスに由来すると推定されているらしい。コロナウイルス以外にも、エボラウイルスなども持っており、コロナウイルスだけでも91種類も見つかっている。

要するに捕まえて飼おうとか、食べてみようなどとはしないほうが身のためである。