メタバースと言う仮想世界
「メタバース」という「仮想空間」が話題になっています。
その昔のことになりますが「セカンドライフ」という仮想空間がありました。セカンドライフとメタバースの根本的な違いは、あまりなさそうです。時代が違ったくらいのことでしょうか。ザッカーバーグがのめり込む理由は、FaceBookがやろうとした仮想通貨が座礁に乗り上げた回避策として仮想空間での仮想通貨による国境のない新たな社会を作ろうとしているのだと思います。
3D眼鏡をかけてエンタメや会議をして、寺銭を稼ごうなんて、1兆円もかけて真剣に考えるほどの価値があることのようには思えません。
考えはもっと壮大で、新しい世界を「メタバース」に作ろうとしているのでしょう。ポイントは「メタバース」の中でお金が稼げるかになります。
「セカンドライフ」では当初、仮想空間の中で土地を買わせて値を吊り上げるような荒唐無稽な話がまことしやかに語られていましたが、そういう次元の仮想・山林商法のような発想では、あまりにつまらないでしょう。
有償でコンサートも開けるし電子書籍も販売できる。「メタバース」社会の中で起業もできるし、株式だって発行できるから投資もできるわけです。
そこで使える「メタマネー」は、かつては「リブラ」といった、今の名前が「ディエム」が仮想社会の法定通貨になればいいことです。
教育も文部省推奨の面白くもない教育ではなく「メタバースワイド」な教育が受けられるでしょう。初期の言語はAIで変換するとしても微細なニュアンスを伝えるためには「メタランゲージ」を開発して「メタランゲージネイティブ」になれば、言葉に拘束されることもなくなっていく。
「メタバース」には治安部隊(誹謗中傷の排除のため)は必要と思いますが、AIが進化すれば割愛できます。マスクのTwitterで、スピーチチェックをしていた人材を解雇したのも、おそらくはAI化していくためでしょう。
わたしはザッカーバーグではないので、何とも言えませんが、「メタバース」が「単なる仮想空間」などではなく「仮想空間にリアル社会」を作るならば、結構面白いことになるだろうと感じています。
プーチンや習近平がなろうとする「王」よりも圧倒的にスケールが大きく、進歩的なことだと現時点では賞賛しておきます。すくなくても死人が出ないだけはるかにましな「帝王」の誕生となるか ですね。