二度おいしい「機能性表示食品」

政府にとって2度おいしい「機能性表示食品」とは、どういうことでしょうか?

膝関節症サプリは効かない」は医師の常識だそうです。膝が痛くて近くの整形外科に行ったとき、湿布を処方されたので「コンドロイチン」や「グルコサミン」を処方してもらえませんかと医師に尋ねたら「それらが効果があるという医学データはない」と言われました。

むしろ、効果がないという医学論文はあり、医師の常識になっている。

通常の医薬品と違って「機能性表示食品」の安全性は担保されていません。メーカーの申請だけで販売ができるからです。うどん粉だけならお金を投げただけで済みますが、今回の紅麹に限らず、身体に悪影響を及ぼすことも少なくないようですが、あくまでも自己責任が原則となります。

小林製薬の製品を含まない18の製品について、117件の健康被害の情報が医療従事者から事業者に寄せられていた

2024.4.13 NHK

今回はたまたま毒性の高い物質が混入したことで糾弾されていますが、これ以外にも少なからず悪影響になりかねないサプリがあるようです。

では、どうしてこのような「機能性表示食品」が登場してきたかというと、第2次安倍政権が後押ししてできたものです。

まず、サプリで直せるなら国家の医療費負担を軽減できる。「機能性表示食品」の製造業界は大儲けができる。大儲けができれば自民党の裏金にいくらでも提供してくれる。そのうえ、宣伝しなければ売れないのだから、テレビや新聞も儲かる。

と、実際には3度もおいしいことになるということです。人畜無害なマスクでやめておけばよかったものを、死人や入院患者まで出してしまったわけです。

トクホにしろサプリにしろ、残念ながらその高い値段を支払ってでも得られる効果は期待できないことは、実証されているようです。本当に効果があれば正規の薬として流通しているはずです。

どれだけ裏金作っても罪にならない自民党議員に怒りを覚えても、選挙になれば「お世話になっている」とかで投票するようなもので、サプリを買うのも消費行動だから、お金が余っていればいくらでも使えばいいとは思うものの、笑っているのは政府とサプリメーカーと宣伝媒体だけであることを少し考えたほうがいいかもしれません。

人畜無害であるならまだしも、結晶化しているのですから肝臓負担は避けられません。