人が辞めていく組織
人が辞めていく組織には共通する文化があるらしい。その文化を変えるためには組織全体の体質を変えなければならないようだ。
組織が共創できる体質に変わっていくために、何が必要かというと「より良いアイデアを生むこと」「意外な着眼点を見つける」「悩みを気軽に相談できる」ような組織風土があるほうがいい。
ところで「共創」とは、聞きなれない言葉だ。ちょっと調べてみると「ミシガン大学ビジネススクールの教授であったC.K. プラハラードとベンカト・ラマスワミ」が共著した本に使われている「co-creation」が語源だそうだ。「企業や団体が、さまざまなステークホルダーと協働して新たな価値を創造する取り組み」ということで、ポイントは「新たな価値」の創造になる。
「co」が付いた単語には、次のようなものがあります。co-worker(同僚、cowrite(共同執筆する、copilot(副操縦士、 cofactor(補因子。
「co」は対等の立場や役割を表す場合と、従属的な役割を表す場合の両方で使用されます。生成AIの回答
ステークホルダーには、自社にない視点と能力や経験を持っている個人や組織が対象になる。
マーケットが成熟したことで、一つの企業が自社内で消費者のニーズにマッチした商品やサービスを生み出し続けることが難しくなってきていることへの打開策とすることができる。逆を言えば変化する社会への追随的対応をし続けることには限界がある。
この記事の発信者は「雑談」または「気軽な会話」を排除するような会社は、辞める人が多くなるという論調。
思えばその昔、転職した早々に上司から「仕事中に歯を見せて笑うな」と指導されたことがあった。雑談や会話をする雰囲気の職場ではなかったが、課長との間にいる二人の係長がヒューマンなサポートしてくれて、職場に馴染むのに時間がかからなかった。
この組織の課長以上の幹部会議に呼ばれたことがあった。その時に驚いたことがあった。普段、あまり話をしないと思っていた幹部が、幹部会議では朗々と意見を述べていたことだ。上層部へのアピールだったのか、はたまたスタッフ対応とライン対応を使い分けていたのかは不明である。
これから人材が流動していくとなると、流動する人材には2種類に分類される。
その職場で知識や経験を積んで、もっと良い待遇の職場に移っていく種類の人材。こういう人材が組織の力を向上させていくことは間違いがない。また、そういう有能な人材が来たがる職場でなければならない。そのためには「意見」を言うことは不可欠である。
もう一つのタイプの流動する人材とは、能力や性格が、組織にマッチしない種類の人材になる。こっちのタイプの人材は、これからの就業社会においてはたくさん出てきてしまう。解雇は気軽にできないゆえに、「降格・減俸・地方転勤」という地獄が待っている。
どのみち、これからの労働社会は欧米型にならざるを得なくなる。組織はラインとスタッフに分かれていく。
「人が辞めていく組織」とは、ニュアンスからすると居づらい旧式文化の組織のような雰囲気があるけれど、お役所や大学のような「人が辞めない組織」も大きな問題を抱えることになる。
「転職」転じて「天職」にするような流動化が、社会を強靭にし社会を発展させることは事実。遅かれ早かれ、組織文化は変わらざるを得ず、変われない企業の多くは淘汰されていくことになるのかも。
そこで真っ先に変わらなければならないのが権力を持っている爺様たち、婆様たちだ。政治を見れば反面教師としてよくわかる。あのレベルだから官僚たちに睥睨されるので、今からレベルを上げることは不可能だから、入れ替えるしかない。