地球における最初の生物

46億年前に地球ができて、35億年前に最初の生物ができたとされている。

それを、Last Universal Common Ancestorの頭文字を繋げたもの(LUCA)で、「全生物の共通祖先」とするのだそうだ。なぜ「Last」なのかは、いろいろな生物の種があったものの、それらではなく「Last」なものが、すべての生物の起点になるという意味のようだ。

それを「ルカ」と呼ぶようだ。

つまりは、「最初」の生物ではなく、「最後」の生物だということ。このルカは42億年前だと推定されているが、地球の温度が高すぎたこともあって化石などの証拠は残っていない。

一般に、ヒト科には4属あるとしている。「ヒト科ヒト属」「ヒト科チンパンジー属」「ヒト科ゴリラ属」「ヒト科オランウータン属」あって、そのおおもとの分岐でオランウータンが他の3種より先に分岐したことがわかっているのだそうだ。

この共通祖先に「ルカ」を置くと、それ以前がないことになる。

ルカが持っていた遺伝子で、現在の地球のすべての生物に受け継がれたものがあるという。その共通祖先がたった1つだったのか、そのまた共通祖先がいくつあったのかはわからない。

DNAからたどれるのはルカまでで、それ以前のことは分からない。

摂理は試行錯誤を重ねて、どうにかこうにか「共通祖先」まできた。似たようなDNAを持ち、それなりに複製も代謝もできるようになったきたが、世代を重ねるほどに死滅していった共通祖先もどきの数は少なくなかったことは、想像に難くない。

そうした中から、永続性を確保した「ルカ」が登場することで、今に続いていると考えられる。

ちなみに、「アーキア」とは「古細菌」のことで、細菌とは違うとされている。良く知られているのが、高度好塩菌、メタン菌、好熱菌など。細菌と古細菌は「原核生物」とも言われ、真核生物と対比される。

初期の地球上には古細菌と細菌の2ドメインしか存在せず、真核生物は古細菌から遅れて進化したとする説が現在有力だそうだ。古細菌と細菌では、植物と動物の違い以上の違いがあるとのこと。

これ以上の話となると興味本位を離れてしまって専門的すぎて、理解の限界を超えてしまうので、やめざるを得ないがこうしたことをスッと理解できないから深堀をしないで済んでいる。

結論は、古細菌を40億年繁殖させると、途中で突然変異が幾度も起きて、その結果として人間を含めた地球上の動植物になるということらしい。が、このアーキアだって十分な複雑度を保有しており、そのアーキアがどうして誕生したのかについては、いまだに迫れていない。

ノーベル賞の学者は毎年誕生するのに、こんな細菌すら誕生の仕組みが解明されてないのに、ノーベル賞受賞者は饗宴の最中だ。

これは、余計なお世話でしかないが、計数的評価ができない、いわば人間の能力(才能?)を評価して「賞」とするような仕組みは、どこまで正当性があるのかはわからない。

文学なども、その作者の母国語の文化で表現されているはずで、それに対して「今年はあなたが一番」とすることには疑問があるけれど、もらう人が喜んでいるから、それはそれでいいのだけれど、欲しくて欲しくてもらえない人が滑稽になってしまう。