摂取するタンパク質のバランスが肝心

結論から言うと、「高齢期に向けた健康維持のためにはタンパク質の比率が25%から35%(カロリー換算)の食事を摂ることが最適」とのことです。

現在の日本人の平均的な摂取比率は13.8%だそうですから、その倍くらい、肉や魚を食べないと、元気老人にはなれないようです。

三大栄養素というと「タンパク質」「炭水化物」「脂質」ですが、マウスを使って年齢に応じた食事の栄養バランスをしらべた結果が、なかなか興味深いものでした。

実験はタンパク質をカロリー換算で「5%」「15%」「25%」「35%」「45%」と変えて摂取させた結果から肝臓や血糖値を調べたのだそうです。

結論を言うと、たんぱく質の量を「25%」~「35%」当たりの摂取量の成績が良かったということになったようです。

マウスでは高齢期に向けた若齢期から中齢期ではタンパク質比率が25~35%の食事が最も健康的だったそうです。すでに高齢期になっている場合のデータは取られていませんが、高齢期になってしまっている以上は、もう手遅れということなのかも知れません。

ポイントは「若齢期から中齢期」のようです。

ただ、若齢期に中の良かった先輩が、夫婦で肉が好きで奥さんが大腸がん、先輩が直腸がんで彼は数年前に亡くなりました。彼が肉が好きだと言ったので「俺は魚のほうがいいや」と言ったら、「お前、いい肉、喰ったことないだろう」と言われました。

人工肛門付けてよろよろしながら新橋でチゲ鍋突っついていたら、チゲの辛さが人工肛門の傷に触ると言ってました。その数か月後に亡くなりました。赤肉にしておけばよかったのに残念なことです。