最初の人類「アルディ」

約46億年という地球の歴史において、「生命」の誕生は39億5千万年前とされている。そこから、進化を続けて人類が登場するのが700万年前。

初期人類に関しては断片的な部分しか残っていない。

多くの手がかりを残しているのは、エチオピアの地層から化石が見つかっている「アルディピテクス(Ardipithecus)」だ。長らく最古の人類とされてきたアウストラロピテクス属より、いっそう古い時代の化石人類である。

以降の猿人とは異なる形質としては、足の指が手の指の様に物を掴める構造になっているのが主たる特徴。手の構造はチンパンジーやゴリラとは異なり二足歩行を行っていたことが推測されている。歯は、硬い植物を食べるようにはなっておらず犬歯は退化している。

愛称は「アルディ」。背骨もS時に連なっており、二足歩行で安定できるようになっていた。

このアルディですら500万年ほど前の事で、横棒のグラフを見れば分かるように、最初の生命が登場してから700万年前と言っても、目を凝らさなければ人類の誕生すら誤差のような瞬間でしかない。

最初の細胞がどのようにして作られたかは、いまだにわかっていない。その最初の細胞から39億5千万年も経てば人類が誕生するのが「進化」だとして、それが突然変異と適者生存によるものなのかもわからない。

現生人類であるホモ・サピエンスは40万年~25万年前に生まれたとされている。そこからどれだけ進化しているのかはわからないけれど、少なくとも数万年前の人類と、今の人類にさほどの違いはない。違うのは環境と文化の変化ぐらいだ。