本を読んでも内容が頭に残らない

問題点1

前後関係や、主張。前出の参照などの、こまごました関係をきちんと整理して追っていない。構造的に把握し、かつ、要点や主張を整理しながら先へ進ん読み進めていくことが重要。早く読むことや、単に文字を追い続けているような読み方では内容を記憶することは難しい。

問題点2

インプットばかりではなく、アウトプットする。吐き出さないと記憶されない。記憶はアウトプットの回数で定着していく。本を読みっぱなしでは、記憶を定着させられない。

コーネル式ノート

コーネル大学の先生が考案したノート術。ノートを3分割にして要点をまとめていく。

筆者がいいたいことはなにか?
どうしてそう思うのか?

意見または感想

アウトプットが大切であることは、実感できる話である。

ノートに手書きで書いていた時代もあった。カードにした時代もあった。しかし、手書きは検索ができないし、書き込んだ内容から、さらに要約して3ページとか5ページにまとめる際には、手書きノードから始めなくてはならないので、デジタル回帰して、最近ではもっぱらMS-WORDにしている。

MS-WORDも、アウトライン機能を駆使するとコーネル式ノートのサマリー部分がないだけのようにすることができるし、読み返して不要と思われる部分を削除することも楽にできるので、やはり、アウトプットはデジタルに限ると思う。

アウトプットだというけれど、学生時代の試験勉強を思い出せばインプットだけだった。ようは、短期記憶だけにとどめるから一晩寝れば記憶が消失するのであって、何回も何回も読み返すことで、その何割かは長期記憶に記憶されていく。

ポイントは、読み返す事。読み返しながら要約(←アウトプット)していくこと、繰り返し繰り返し読み返すことで理解を深めていくことが、結局は王道かな と思う。

その前に、読もうとするその本は、本当に読まなければならない本なのか? その本を読むことで、自分にとって何が加算されるのか?

空腹だから何でも食べる と 体力が弱ってきたから体にいいものを食べる では、食べるもの自体と食べる量が異なる。

単なる知識に終始するだけなら、本質的には時間つぶしでしかないし、資格試験のように実用からほど遠い知識をいくら記憶したからと言っても、それで人間の価値が上がるわけでもない。

そもそもをいえば、「なぜその本を読むのか」から真剣に考えることが一番肝心な気がする。また、人間は忘却するから平然と生き続けていける側面もある。

結局、人生とは「成就」を目指すものではなく、単に持ち時間を「消費」するだけのものでしかない。