相関関係と因果関係
「相関関係」とは算数ができる子は理科も得意。理科が苦手なら算数も苦手。片方が増えれば、もう片方も増える。片方が減れば、もう片方も減るような関係は「相関」があるという。
「因果関係」とは、原因と結果のようなこと。「A」が変化すると「B」も変化するような関係。例えば「二酸化炭素」が増えると「気温」上がるような関係。
算数の得点が上がれば理科の点数が自動的に上がるわけではない。これは原因と結果の関係になっていない。
企業活動では、各種の数字を分析して様々な指標にしている。相関関係はエクセルでも計算できる。計算だけでは見た目で判断ができないので散布図などにする。
左は「正」の相関 : 右は「負」の相関
「重視度」が高ければ「実現度」も高くなるのは一般的な傾向。コンサルタントや経営陣ならば「重視度」が低くて、よって実現度も低い会社の施策に関しては、指導教育を徹底するためのコストをかけるか、はたまた切り捨てるかを決める。
「重視度」が高いのに「実現度」が低ければ、これはリソースを割く必要がある。
問題は、この結果は、単なる結果でしかない。そうなる要因。つまり「因果関係」があるかをさらに検討しなくてはならない。
ここで重要なことは、「仮説」を持つことである。仮説を持つために相関分析をすると、なまじ、結果から誤った判断をすることにもなりかねない。仮説があれば、仮説通りなのか、はたまた、仮説と異なる結果なのかによって、その理由の探索から解決の糸口のアイデアにつながることもある。