第一三共の新薬開発

製薬会社は薬を作って、それを売って利益を出す。それが売れるということは、それだけ助かる人がいるということでもある。
病院に行けば、医者は診断して処方箋を書く。処方箋に従って薬を飲むことで、多くの場合は病気を克服することができる(外科とかは別として)。
つまりは、多くの病気は「薬」で治すわけだ。
第一三共は「エンハーツ」という「抗悪性腫瘍薬」が利益貢献したという。これは、化学療法歴のあるHER2陽性の手術不能又は再発乳癌(標準的な治療が困難な場合に限る)に効果があるということらしい。それ以上詳しい話は分からない。
もう一つの「エドキサバン」は、非弁膜症性心房細動患者さんにおける脳卒中および全身性塞栓症の発症リスク低減に高い有効性を示す。 加えて深部静脈血栓症や肺塞栓症の治療・再発予防にも効果的であることが臨床試験により実証されている と書かれていて、血栓に関する薬のようだ。
ここで登場するのが新薬「ダトロウェイ」だ。出だしから躓いた。主要評価項目のひとつである全生存期間で「統計学的に有意な改善が認められなかった」ことが明らかになったことで株価が下落しだしている。
ダトロウェイの最初の適応症は、「HR陽性かつHER2陰性の転移性乳がん」ということに変更したが、予定していた肺がんに比べると適応できる患者数が激減してしまう。
とはいえ、第一三共としては、がん領域でエンハーツ、ダトロウェイに続くADCの開発品が他にも3つ控えているそうだ。
製薬会社は新薬を作り続けなければならない。自動車会社は売れ筋の車を作り続けなければ日産になる。人口は減り、消費は落ち込み、地震は首都直下、南海トラフ。
雑感
アメリカは国王が変わることで日米関係にも多大な影響が及ぶ。その先に控えているのが親中派自民党議員や経団連の大の貿易相手国で、少数派政権与党の彼らにとっての経済的盟友の中国。
戦後、政治は無能へと一直線で下降してきた結果が現在のザマである。「官僚が優秀だから」神話も崩壊しつつある。彼らは単に東京大学に受かり、卒業してきただけで、国の形に対するビジョンがあるわけではない。
個人であれ、会社であれ、国家であれ、結局は「なるべくしてなっている」のが現実だ。
アメリカでは、トランプとマスクが、そこに気が付いて連邦政府の「破壊的再建」に着手している。国家は、2大政党だろうが独裁政治だろうが全体主義政治だろうが、それは単に「権力」のありかを示しているだけで、「官僚」、つまり役人が実質的に政治を転がしている。
権力者は、おおかた「上」を目指しているので、かれらは、その足元で余禄を集めて生業にしているが、いつのまにか「滓」「垢」「汚」「穢」「澱」「屎」「糞」「塵」が積み上がってくる。
日本では「財務省解体」でデモが発生しているらしいけれど、日本の主要官庁のみならず地方の県庁・市役所・町役場・村役場ともども役人の「滓」「垢」「汚」「穢」「澱」「屎」「糞」「塵」は、無能化した政治では再建困難なレベルになっている。
そこで必要なことは、日本版「トランプとマスク」の登場になる。これには、絶対多数の政権与党と、そのリーダーが不可欠だ。いまのところ、石丸伸二さんの見えている世界が官僚と対峙できそうではあるが彼は所詮「諸葛孔明」に過ぎない。
人気上昇中の玉木雄一郎さんが「劉備玄徳」になれるかというと、中途半端な知性において無理っぽい。
要は、官僚を「敵」として、まずは徹底して人材の入れ替えをすることから始めなければ政治は変えられない。そこに理屈や理解や理論などはいらない。「やるか」「やらないか」だけで「やれない」ならば権力を志向しないことだ。
官僚を理屈で説得しようとするなら、そこでつまずいている。彼らが最も苦手にしているのは「理屈」ではなく「力」で来る相手だ。大きな声で「命令」されるのに慣れがない。
玉木雄一郎が、あたかも「傍若無人」に権力行使ができる人なら、少しは望みがある。役人の「滓」「垢」「汚」「穢」「澱」「屎」「糞」「塵」を破壊できないような権力者が語る「国家ビジョン」など、かつての民主党同様に官僚が鼻で笑っている。