米国企業が求めるスキル
日本では学生時代に自分の適性を判断していない人が多いとのこと、学生としては、一応、自分が好きなジャンル、得意なジャンルを選んでいるはずであるが、それで身を立てられるという確信があるわけではない。
特に日本での企業採用は学歴(出身校)と一般教養のレベルや適性検査などの結果で採用が決まっていき、多くの場合は大学での専攻によってスペシャリストとして経験を積ませるケースより、ジェネラリストとして様々な経験の中から企業にとっての有用性を判定していくことが多いようだ。
これからどのようなジャンルで勤務していくとしても、あったほうがいい一般的スキルとして「英語力」「文書力」「統計学」が求められるようになっていくらしい。
いずれも、一朝一夕で身につくわけではないから、大学時代に可能な限り、この3つを意識して学ぶようにしたほうがよさそうだ。ちなみに、グーグルでは、以下のようなスキルが求められるらしい。
- コンピューターや情報技術、ソフトウェア開発などのデジタルスキル
- プロジェクト管理、デジタルマーケティング、データ分析など、ビジネス環境で求められるスキル
- 特定の職業に必要な技術や知識に関するスキル
- コミュニケーションスキル、リーダーシップ、チームワークなど、職場での成功に不可欠なスキル
- 現代のデジタル化社会において必要とされるセキュリティ関連のスキル
いずれにしても、企業に採用になったとして、起点において立ち位置を明確にしておく方がいい。その立ち位置とは、「生涯、その企業に骨を埋める覚悟で出世していこう」とするのか、「特異なスキルと経験を身に付け」それを求めている企業に有利な条件で身売りしていくとか、独立して起業しようとするのかは、できるだけ早いうちに覚悟を決めておく必要がある。
名刺に書きさえすれば誰でも「コンサルタント」になれるというけれど、それで顧客が付くわけではない。資格や経験(特に実績)と、トーク能力によって、いまならYouTube やSNSでステータスを掴む可能性がある時代にはなっている。
例えば、東京都知事選における石丸伸二さんなどは、安芸高田市長時代から、話題を作ることで有名性を高めることを原資にして全国展開をしているような事例を参考にすることは大いにある。芸能人だって、とどのつまり「有名」であることが自己の換金性を高める。
何のために仕事をするかと言えば、「食うため」でしかない。なら、一生分の食い扶持を稼ぎさえすれば南方の島で好きなことだってできる。では、いくつまでに一生分の食い扶持を稼ぐかだけでしかない。
企業内で出世しようが起業しようが、いかにして早くに生涯食えるだけのお金を効率よく手にすることができるかを極めるために自己の適性とスキルをいかにマッチングさせていくかを出来るだけ早期に見極めることが利口な生き方だと言えそうだ。