精子と卵子による寿命への影響

2024年6月の記事である。

大阪大学微生物病研究所の研究チームによる発表。淡水魚のオスとメスから、精巣や卵巣を残し、精子と卵子を取り除いて寿命を調べた。

その結果、オスの寿命は13%延び、筋肉や再生能力や骨なども維持されていた。

翻ってメスの方は6.6%寿命が短縮した

これは、あくまでも「ターコイズキリフィッシュ」という魚の話であり、精子・卵子は誕生した時から取り除かれているという実験による、調査結果でしかない。

生物の寿命と生殖細胞の関係から明確な関係が導きだされているわけではないが、多くの動物で、メスのほうが寿命な長いことは事実であり、オスとメスを分けるうえで重要な細胞の違いは生殖細胞であることは、なんとなく類推できることであるので、いずれはちゃんとした解明ができそうである。

現在の平均寿命は女が87.09歳で男が81.05歳。それぞれに「-6.6%」「+13%」で算出すると、女が81.34歳になり、男が91.59歳になる。

精子と卵子を取り除いて平均寿命が延びたり縮んだりしたとしても、性交はできても受精はしなくなるから、いずれは老人だけの社会になり、ヒトという種は絶えてしまう。

排卵はコントロールできないので、朝から晩まで四六時中セックスしているような絶倫男の寿命を調べてみら、少しは研究が前に進むの鴨。

精巣・卵巣があるのだからホルモンは関係するのかは分からない。精子を作るエネルギーで寿命を減らしているのかも。とはいえ、卵子を作らなくなれば寿命が短くなる説明ができない。

宇宙や生命の誕生同様に、無い頭で考えることではないようだ。