「終戦」とは「降伏」のこと

8月15日と言うと、日本では「終戦記念日」とするのが一般ですが、海外での「戦勝記念日」は9月2日のようです。その時代にいなかったので、文字でしか知らないので、少し調べてみました。

・8月14日の御前会議で宣言受諾が決定される
・同日付で終戦の詔勅が発せられる
・同日、スイス公使を通じて連合国側に伝えられる
・8月15日、玉音放送にて国民に発表する
・本土決戦内閣を作ろうとする青年将校の動きがあったものの陸軍首脳部の同意が得られず失敗する
・9月2日、戦艦ミズーリにて降伏文書に調印する

さて、これで「終戦」することとなりますが、それは「無条件降伏」なのかについては、文字がたくさん書かれています。「無条件降伏したのは軍隊だ」と言う意見も根強くあります。細かな話としてはルーズベルトとトルーマンでも「無条件降伏」に対する考え方に違いがあったとも書かれています。

当初は「日本の無条件降伏」となっていた部分を「日本軍の無条件降伏」と改めたようで、その他にもいくつかの修正が加わっていますが、アメリカの原爆や無差別爆撃を正当化するために宣言を受諾しなければ「日本と日本軍が完全に壊滅する」とも書かれています。

最後の部分で「日本政府が全日本軍の即時無条件降伏を宣言」し、かつ、日本政府が保証するように求めていますので、無条件降伏をしたのは「軍隊」であって、それを保証するのが日本政府だそうで、文言通りの解釈をするならその通りなのでしょう。

が、憲法を書き換えられたということや主権の範囲に制限が加わったことなどからすれば実質は天皇を除く日本国が降伏したと言えるような気がします。

といっても、そうじゃないと確信している人と論争する論拠は持ち合わせていませんので念のため。

海の日」とか「山の日」のような国民の祝日があるのなら、8月15日も祝日にすることに意味があるように思います。昭和23年には「追憶の日」にしようという動きもあったようですが、沙汰止みになっています。

毎年、この日が来ると「敗戦」したという実感はありませんし、同時に「追憶(≒思い偲ぶこと)」することもありません。戦争に負けたことで、国民主権になり、軍事に回すお金がGDPで1%程度で済んでいることに感謝しなければなりません。