重力が光になる

宇宙は、当然のことであるが「無」から生まれている。その「無」は強大なエネルギーだったとされているが、それが重力だった可能性があるようだとのこと。

重力は「重力子」と呼ばれる目に見えない粒子によって伝達されていると考えられていて、この重力子が素粒子のように振舞い、他の素粒子に変化することがあるとのこと。

初期宇宙(というか宇宙生成の直前の「無」の状態のとき)では重力波が重要な役割を持っていた。「重力波の共鳴による圧縮が放射線を極端な高エネルギー状態にすることで、光子が自然発生したのではないか」とのことで、つまりは「重力」が「光」になるというわけ。

初期宇宙の密度は想像を絶するくらいの物であったので、重力波が長く滞留していた。そのことによって光子を大量に放出することができた。

重力が光を生み出す可能性という新たな知見が示されことにより、生み出された膨大な光は、物質の形成や宇宙の進化にも影響を与えると考えられるので、最初期の宇宙解明に新たな見解が登場する可能性が出てきたようだ。

しかし、宇宙は、いまだに光速の速さで膨張し続けているとのことで、それとて「無」の空間でなければ他の宇宙を干渉してしまうわけだから、「無」に広さは無限でなければこの宇宙を内包することができない。

また、アインシュタインの理論を凌駕するようなエネルギーが、この宇宙を誕生させたとして、そのエネルギーは何を原因として発生したのか? 138億年も膨張し続けて、あまたある恒星や惑星のような見えるものの質量はわずかに5%だというけれど、いまだに加速しながら広がり続けていても、真空中のエネルギーは薄まることなく一定であるらしい。

ということは、なにがエネルギーを供給しているのか? まさか138億年前の宇宙創成期のエネルギーがいまだに供給し続けているはずもなく、いずれは誰かが何かを解明するのだろうけれど、それまでは「謎」ということになる。

とりあえずはダークマター(暗黒物資)は、「重力」が絡んでいるらしいというところまでは来ているとのこと。ポイントは「重力」ということになるらしい。