難病日記:粘膜皮膚型尋常性天疱瘡〈その2〉

本日、皮膚科の方の抜糸と口腔外科の方で細胞診のための手術がありました。

自分の天疱瘡は、皮膚型が健常者の約2倍で、粘膜型が健常者の約5倍の抗体が正常細胞を攻撃するようです。ということは、口腔内のほうがひどくて、結構難儀しています。

今日は、口腔内の細胞診のための手術がありました。2箇所から細胞を切除して5針縫いました。

話変わって昨年(2024年)の春頃に「切れ痔」になり、治療を継続していて当年(2025年)の1月ころに、かなり良くなってきていましたが、この2月ころに悪化しました。

クリニックのドクターが言うには「肛門は皮膚」とのことで、一応、三井記念の皮膚科ドクターには報告をしました。とりあえず「関係なし」ということで、たまたま悪化したらしい。

排便時に痛みと出血がある。つまり、口も痛いし、尻の穴も痛いという入出力部位に異常を抱えてしまっています。

さて、本日は10時に皮膚科の抜糸がありました。細胞診の判定がまだ出ていないとのことでした。

皮膚科の方は前回3針縫って、その抜糸が済んだので「風呂OK!」でしたが、口腔内の方は血流を良くすると出血する恐れがあるとのことで「風呂NG!」。シャワーだそうです。

ステロイドを1日50mg飲むので骨粗しょう症の懸念がでるとのことで月に1錠だけ飲む骨粗しょう症の薬が出されました。

都会にいれば、大病院に歩いて行ける便利さがあります。が、病気さえしなければ離れ小島でもいいので、健康が一番です。

余談

病院の待ち時間で、「オデッサ・ファイル」読み終わりました。

ま、いろいろ詳しくは書いているけれど、結局は何かを訴えたいのではなく、単にドイツの国家権力が国民を動員してユダヤ人の消滅を目論んだという話は、単にサブテーマであって、主人公の「まるで嘘」のような嘘の話を盛り上げる題材でしかなかったという、単なる時間つぶしでしかないのが率直な感想です。

ミラー(主人公)がナチの残党を追いかけたのには、事情(父親の仕返し)があったというお話。これも馬鹿らしいといえば馬鹿らしいし、あまりに姑息な動機。しかも、肝心なところで自前のジャガーで移動するという軽率さ。にもかかわらずナチ残党の殺し屋からは逃げられる。

ハンナ・アーレントというコロンビア大学の教授が「アイヒマンは極悪人だったのか」「イスラエルに裁判の正当性はあるのか」などの視点で出版して、大騒ぎになった。

ドイツ人は、親衛隊でなくても国家がユダヤ人のせん滅をしていることは大方の国民は知っていた。大方の国民はユダヤ人せん滅に協力をした。それが積極的であろうが消極的であろうが。日本でも隣同士で相互監視をし、密告をさせていた。同じような思考形態を持つ国家は同じようなことをするものだ。

ドイツ人でなくても、どの民族でも同じ状況なら、同じことをするのかについて民俗学の先生たちに聞いてみたいものだ。

そもそもユダヤ人とは何かといえば、wikipediaでは「ユダヤ人の母親から生まれた者、あるいは正式な手続きを経てユダヤ教に入信した者がユダヤ人であると規定されている」と書かれている。これだけのことで数百万人(600万人)を殺害したというのは、ちょっと信じがたい。

図書館から「HHhH」という本を借りてきてあるので、これから読みます。「ヒムラーの頭脳はハイドリヒと呼ばれる」という意味のようです。このハイドリヒが、ドイツ高官を集めてユダヤ人の効率的せん滅を会議するのが「ヴァンゼー会議」。

映画「ヴァンゼー会議」での主人公フィリップ・ホフマイヤーという役者には、ハイドリヒを魅力的に演じていたのが印象に残っています。

民族とは何か? 「大和民族」とよく言うけれど、日本という島に自然発生的に民族が誕生したわけではない。では、民族とは生物学的な種類なのか? それともアイデンティティなのか?

言語を通じたアイデンティティが過半をしえ、あとは形態(身長や肌の色や目のいろなど)に決まっている。

所詮、不思議な価値観(宗教やアイデンティティなど)に繋がっているけれど、民族という塊をほぐしていけば、単なる一人の人間でしかない。