非常宣言と非常事態宣言

飛行機が危機に直面して通常の飛行が困難になった時にパイロットが不時着を要請することを意味する。宣言が布告された航空機には優先権が与えられて他のどの航空機より先に着陸でき、如何なる命令を排除できるため、航空運行における戒厳令の布告に値すると言われる。

と説明されているものの「航空法」を見る限りそのような条文は見当たらない。

似た宣言に「May DAY」と「Pan Pan」というのがあるようだ。

【電波法第 52 条(目的外使用の禁止)】 抜粋
無線局は、免許状に記載された目的又は通信の相手方若しくは通信事項の範囲を超えて運用してはならない。ただし、次に掲げる通信については、この限りではない。

一 遭難通信(船舶又は航空機が重大かつ急迫の危険に陥った場合に遭難信号を前置する方法その他総務省令で定める方法により行う無線通信をいう。)

二 緊急通信(船舶又は航空機が重大かつ急迫の危険に陥るおそれがある場合その他緊急の事態が発生した場合に緊急信号を前置する方法その他総務省令で定める方法により行う通信をいう。)

【管制方式基準 , (VI)緊急方式 3管制方式】 優先的取扱い 抜粋
(1) 次に掲げる場合には、管制上優先的取扱いをするものとする。

(a) 航空機が「メーデー」又は「パンパン」を通報した場合
(b) 航空機が残存燃料について緊急状態である旨を通報した場合
注“MAYDAY FUEL”又は“MAYDAY MAYDAY MAYDAY FUEL”と通報された 場合は遭難の段階として取扱うものとする。
(c) 航空機が発動機の故障等により緊急状態にある旨を通報した場合
(d) 二次レーダーコード7700 の表示をレーダー画面上に観察した場合
(e) その他、航空機が明らかに緊急状態にあって優先的に取扱う必要があると認められる場合
以上のことから、Mayday Panpanどちらも送信を行っても優先的な誘導を受けることができます。

映画で言う「非常宣言」が「メーデー」のことなら、一応合点がいく。が、「どの航空機より先に着陸でき、如何なる命令を排除できる」のかは、もっと調べないと分からない。

というのは、「非情宣言」という邦題の韓国映画があってアマゾンプライムでみた。テロリストが韓国発ハワイ行きの旅客機にバイオテロを仕掛ける。そのテロリストは外資(韓国にとっての外資でアメリカ企業の様子)の研究員で、その会社をクビになっていた。

その前に、ウイルスの実験で、自宅で同僚を殺害していた。そこを刑事らが踏み込んで調べた時点で、いずれも感染しているはず。そこには触れられていない。

飛行機は機長が死に、副機長も死にかける。死にかけの機長がアメリカかあら入国を拒否(アメリカはなんて非人道的なんだ!)されて成田へ向かう。

が、メーデーを宣言しているのに、日本政府も入国を拒否(日本はなんて非人道的なんだ!)し自衛隊機でスクランブルをかけ(ロシアと同じ程度じゃないか!)、挙句は威嚇射撃をして言うこと聞かないと撃墜すると警告(そんな決断を現総理大臣がするとも思えない。人道的な意味ではなく決断ができないだろうという意味で)する。ロシアじゃあるまいし!

そこで韓国を目指す(最初から目指せばいいのに)。ところが、韓国民は着陸を拒否するデモ運動に発展する。

それで機内の善良なる韓国民は着陸をあきらめる(美しい韓国民だ!)ことで一致団結して潔く海にでも突入して死ぬことを選ぶ。

韓国の国交大臣が外資の製薬会社にワクチンの提供を申し入れるが令状が無ければ社内に入れないと巨大で無知っぽいアメリカ人の支社長が社内に入れない。

しかし、実験に使われたテロリストの同僚の死体を見聞して感染しているはずの刑事が自らにウイルスを注射し、死にかけた段階でワクチンを打ったら、奇跡のように回復する(その日のうちにワクチンが効くはずもない!)。

燃料切れぎりぎりで韓国に戻った飛行機の操縦は、パニック症候群で飛行機の運転をやめていた元パイロットが無事、着陸することができて、メデタシメデタシでおしまいという話。

こんな映画を娯楽で作るのは韓国人の「鬼畜日米」という精神が根底にあるのだろうと思わざるを得ない。

日本の経済水域で北朝鮮の脱北者を韓国軍の軍艦が逮捕抑留をして、北朝鮮に送り返そうとしていたところへ自衛隊機が通りがかってしまったため、火器管制レーダーを照射したのは、文在寅政権下の韓国軍であったことからも推して知るべし。