「web3.0」を知ろう
ちょっとまえ、「なんちゃら2.0」といえば「新しい価値観の到来」を意味した。が、最近では「3.0」が「新時代の幕あけ」を意味するらしい。
そこで「web3.0」とは何かを調べてみます。
ポイントは「匿名性の向上」だそうです。集中管理をしているアプリケーション・プロバイダーのサーバーに登録する必要が無くなるとのことです。ただし、「仮想通貨ウォレット」と呼ばれる仮想通貨を使って買い物するためのサービスに登録しておくことが必要だとしています。
バックグラウンドで動いている技術は「ブロックチェーン」。
そのうえで活躍するのが「NFT(Non-Fungible Token:非代替性トークン)」ということになります。
デジタルな作品を作って、それをNFT化して「マーケットプレイス」に登録することで販売することができるとのこと。しかも、転売の都度に手数料をとるようなことも可能なプログラムを仕込める。
たとえば、絵を画廊に10万円で売る。その絵を画廊が100万円で売っても、作者には還元はないけれど、NFTなら転売の都度に5%バックのようにすることができるらしい。
現在はゲームやアートが先行しているようだけれど、今後は金融との絡みで「web3.0」が広がってくると予測されているようだ。
ちなみに、デジタル庁でも「web3.0研究会」が開催されている。
ブロックチェーンの基底にある技術は「暗号化」と「分散」で、ビットコインではハッシュという暗号化処理を天文学的回数総当たりで無駄な計算をして取引情報を「ブロック」に固め、ご褒美にビットコインをもらえるので、管理者不在でも営々と運営されているようですが、NFTの場合は誰が、どのように運営にかかわるコストを調達できるのかの仕組みが分かりません。
だれかが運営者となって手数料を取得するのでは、従来型と基本的構造は変わらない気がします。
web3.0として知らなければならないの基本的技術に「NFT(非代替性トークン)」「DAO(分散型自立組織)」「DeFi(分散型金融サービス)」というのがあるとのこと。
これらに興味が持てなければ「乗り遅れ」であるがごとくに、あれやこれやを言う人がいますが、では「メタバース(metaverse)」はどうなるのかというと、それはそれで手を付けなければ「乗り遅れ」になると言っています。
いずれにも興味が持てなければ前時代人になり、化石人間になっていくのも仕方のないことではありますが、とはいえ、今では老若男女がスマホを手にしている時代になっているので、あと10年もすれば誰しもがメタバースの中で分散型金融サービスで仮想通貨を使ってNFTによるコンテンツを買ったり売ったりしているのかもしれません。
なんにしてもメジャーになってからでは追いつくことができないほどの先行者利益というのがありますので、今ならまだ間に合いそうですが、受動的傍観者にとっては時代が備わってからの参加で結構というところになりそうです。