「state」という英単語
これから「state=言明する」という語彙に対する私見を述べてみようと思います。
state
日本語に訳すと名詞、形容詞、動詞があります。
名詞としては「the」を付けると「アメリカ合衆国」になります。通常だと「州」。そのほかだと「状態、ありさま」。
形容詞だと「州の」「政府の」のような使い方。
動詞では、「述べる」「明言する」。
statement
これは名詞しかありません。
「発言」「声明」あたりの意味内容で使うことが多いようです。
いいたいこと
何がいいたいかというと、例えばYouTubeでお料理番組を見ていると「これから○○を作りたいと思います」という言い方が、普通になっているようにワタシは感じます。
お料理番組では「○○を作ります」でいいのに、なぜ「思います」を付けるのかということです。
この手の「ぼかし表現」は、柔らかい表現をしているつもりなわけです。おそらくは「謙譲」の美徳を表しているのでしょう。さっそくChatGPTに聞いてみました。
「謙譲」とは、自分自身を控えめに表現することや、相手を尊重し敬意を払うことを意味します。つまり、自分よりも相手を優先し、相手を立てる姿勢を示すことです。
この態度は、日本の文化において非常に重視されており、特にビジネスシーンや社会において重要視されることが多いです。謙虚な態度を取ることで、相手とのコミュニケーションを円滑に進めたり、信頼関係を築いたりすることができます。
また、謙譲の態度は、相手に自分自身をアピールすることを避け、謙虚であることによって、自然な形で相手に自分自身を理解してもらうことができるとされています。
ChatGPT
しかし、「へりくだること」と、「あいまいなぼかし表現をすること」は本質的には異なるようとワタシは思います。
「事実」は断定的に言う。お料理を作るのは「事実」なのだから「作ります」でいい。「主観」「感想」「意見」には、発話主体を明確にするために主語を付ける。
私文書なら何でもいいのですが、組織文書や公式文書においては「state=明言すること」を心掛けるべきだという意見を、稚拙なワタシなりに述べてみようと思いました。