「ERP」とは何なのでしょうか
「ERP」とは、「Enterprise Resources Planning」の略だそうで、読めば「企業の資源の活用計画」のような意味だと思います。「資源」とは「人材・お金・設備・資産・ノウハウ・情報」などなどが含まれるでしょうが、端的には「情報システム」を意味するとのことです。
企業の情報を集めて経営戦略に活かすとしていますし、業務の効率化も図れるらしいです。
実際にどれだけ売れていて使われているのかは不明ですが、2020年の情報としてライセンスの売り上げが「1200億円」もあるような市場のようです。
キーワードとしてのポイントは「コロナ」が流行したことで、DXが普通に「ねばならなく」なったわけです。そのための土台としてERPが必要になったということが背景にあるらしいです。
しかし、ネットを調べてみると「ERP」として「購買管理」「販売管理」「人材管理」「顧客管理」「在庫管理」「生産管理」「財務会計管理」などを一元管理できるようなことが書かれていますが、やればできるかもしれないけれど、全然スマートな発想ではないように思います。
例えば「中華料理」「イタリア料理」「フランス料理」「日本料理」「ロシア料理」などを同じ鍋で煮るようなものに近い気がします。
「CRM」は「顧客管理」だし、「SFA」は「営業管理」に特化しているようですので、統合すれば個々のIT費用は軽減できるかもしれませんが、そもそも、このような情報システムを使うとなると朝から晩まで、ERPを相手に何かをしていなければならなくなるので、お題目通りのメリットがあるような気もしません。
企業におけるシステムの究極の目的とは「競争優位」に尽きると思います。ERPを導入するための決定的な理由が知りたいです。「ERP」があるかないかで組織力がどれだけ向上させられるのかに直結していなければ、必要不可欠には思えません。
いっそ企業ではなく、政府にこそ必要なシステムであるような気がします。AIを駆使して、前例、凡例、過去からの報告や状況分析などを網羅して、意思決定の場面で有用な情報提供ができそうです。そうすれば権力を笠に着た恣意的な判断や利権による曖昧な決定なども減ることと思います。