単為生殖とは

一般には有性生殖する生物でが単独で子を作ることを指す。有性生殖の一形態に含まれる。

哺乳類では次世代を残すためには精子と卵子が受精することが必要だが、これは哺乳類に限った現象で、鳥類ですらシチメンチョウなどで見られるように受精することなく卵子が孵化することが知られている。

もっと細かな説明がてんこ盛りにありますが、ようは、メスだけで子を作ることが可能だということ。

コスタリカの動物園で飼育されているワニのメスが単独で子を作ったが、十分の成長はしたものの孵化するすることなく死んでしまった。遺伝子は99.9%一致していた。

単為生殖の子どもはどこかに異常があるか、早死してしまう場合が多いという話もある。遺伝子の1か所にでも異常があるとヘテロなら修復は可能であるが、ホモになってしまうので異常が表出してしまうことが考えられる。

ワニの単為生殖が確認されたということは、恐竜も単為生殖をした可能性を示している。以前に恐竜が絶滅したのはSEXが面倒になったからだろうと(ワタシが)推測したものの、単為生殖という手があった。

ジュラシックパークでは、琥珀にとらえられた蚊が刺した血液から恐竜を再現していたが、再現した恐竜がどのようにSEXしたのかは見せていなかった。すべての恐竜が人工的な孵化にしては数が多すぎると思っていた。

主恐竜の中でワニは古いグループに所属するらしい。その後、翼竜と恐竜に分かれていく。そこから進化したのが鳥類になる。

ワニと鳥類に単為生殖があるのであれば、間に存在した恐竜も単為生殖したことは十分に考えられる。

しかし、遺伝的には欠点のない母からでしか健康体が生まれないが、変異もそのまま反映されるので、多様化に貢献することができたのかもしれない。

コモドドラゴンの未受精卵から生まれた子供は全て雄だったそうだが、そのオスと母とで交配すればオスもメスも生まれる。

アミメニシキヘビのセルマが6匹の子供を単為生殖で産んだらすべてが雌だったそうだ。遺伝子を調べたら、すべてがセルマの子であったそうだ。というか、夜這いをかけるオスがいるわけでもないのだから単為生殖であることは間違いがない。

専門的な解説をつまみ食いすると、通常はオスとメスの染色体が半分ずつまじりあうことで、新たな子の原資になるが、卵子の半分が「極体」として残り、それが精子の代わりをすることがあるらしい。

原理的には、そうなると性染色体が「XX」になるからメスしか生まれないはずであるが、亀などでは卵の環境の温度によって性が変わるらしいから、一概にそうとも言えそうではない。

哺乳類は、オス特有の遺伝子が発言しなければならない部分もあるようで、単為生殖は物理的に不可能ということだけれど、実験用のマウスなどでは、単為生殖で増やしていることもある。

キリストが単為生殖で生まれたとするなら、男である可能性はかなり低いし、生存確率はかなり低かったはずである。それでも33歳まで生きたのだから、やはり奇跡の人であったと言える。