新時代のスパコンの役割

2022年5月に公開された世界最速スパコン「フロンティア」は、1秒間に100京回以上の演算を実行する。

現時点で世界最速のスーパーコンピューターである「フロンティアFrontier)」は、2022年5月に公開された。テネシー州東部丘陵地帯にあるオークリッジ国立研究所に設置されている。

エクサスケール・コンピューティングの幕開けとなった。エクサスケール・コンピューターとは、エクサフロップ(1秒間に100京、つまり1018の回数の浮動小数点演算)を実行できるマシンのこと。

米国では現在、2エクサフロップ以上の性能を持つ予定のマシンを2台、設置しようとしている。

オークリッジではすでにフロンティアの3倍から5倍の計算能力を持つことになる次世代のスーパーコンピューターの検討に入っている。

最大の問題は消費電力になる。アイドリング状態でも数千世帯分の電力を消費する。作ったのはHewlett Packard Enterprise (NYSE: HPE) で、CPU 9,408個、GPU 37,632個を搭載しているとのこと。

この「フロンティアFrontier)」の登場により、富岳が世界2位になってしまった。日本電産の永守さんに言わせれば「トップじゃなければビリ」になってしまうけど、富岳ではクシャミをしたときに唾がどのように拡散するかくらいの活躍しか目にしてませんが、人類に貢献しているのでしょうか?

ザッカーバーグがやっているAIによるたんぱく質の分析から疾病の原因を追究し、世界から病気を根絶していこうとするような人類貢献に比べると、スーパーコンピューターでは、単なる背比べに終始しているような気がします。「俺の方が頭がいい」とか言って高級官僚になっても、国家国民にとってなんの朗報になっていないのにも似ている気がします。

「ナンバーワンよりオンリーワン」なんて歌の文句が流行ったけれど、ナンバーワンはオンリーワンでもある。オンリーワンという認識も、大方の場合は、自己という主観における指標でしかない。日本の社会でうまくやっていくために必要なことは、集団に習合すること。これが1番の処世。