転用された瓦

向日市一帯では、古瓦がたくさん出ることは古くから知られていた。形の好い古瓦は愛蔵家がコレクションにしていた。

研究者によると、大極殿・朝堂院付近に難波宮瓦が多く出、その周辺に平城宮瓦が多く出ているようです。長岡宮で焼いたと思われる瓦は少ないです。

785(延暦4)年に、桓武天皇は大極殿で常と変わらない正月の儀式を行っていたようです。

瓦の中には聖武天皇による保良宮から出土する瓦と同じものが長岡からも出土しているとのこと。

791(延暦10)年、平城京の諸門を長岡京に移したと「続日本紀」に書かれているが、多くの建物も平城京から移築している。この3年後に、桓武天皇は平安京に、再び都を移すことになる。