ブロックチェーンが世界を変える

ビットコインが登場したとき、ブロックチェーンが世界をかえるようなことをあっちこっちで記事にしていたけれど、世界が変わったようには思えない。

暗号の本を買ってきたら、ビットコインで使っている暗号のことが簡略に書かれていたけれど、とてつもない暗号の塊のような仕組みになっている。

「暗号貨幣」に関しては、その後いくつも出てきているようだし、「権利」に関してもいくつかあるようだけれど、そっちはあまり興味がない。1ビットコイン6万円の時に、「なんで架空のものが6万円?」と思ったのだけれど、2024年1月18日現在630万円になっているから先見の明が無かった。

文書管理システムをAWSで提供していてサポートが5年目になっている。2ヶ月に1度セキュリティパッチを当てており、2013年の暮れにPHPとMySQLのバージョンアップをした。2025年にはAmazonOSのバージョンアップだそうだ。

こうしたことを考えると台帳データを暗号化テキストをブロックチェーンにすれば、クラウドのストレージにファイルを暗号化して置くだけでいいわけで、データベースやらOSやらその他のソフトのバージョンアップやセキュリティに小突き回される必要がなくなる。

AWSもGCS(Google Cloud Storage)もwebサーバーをすぐに立ち上げられるというようなことばかりを言うけれど、それ自体には全く魅力を感じていない。

パソコンで1500万行くらいのテキストデータの行数をカウントするだけなら数秒なので、暗号化しても100万行を読み込むこと自体はクラウドであっても数秒で読み込めるはず。

問題は複数の人が利用している場合は、各人が登録する都度に1レコードずつアペンドされていくので、すでに読み込んでいる人にはアペンドされたデータを参照することができない。その通知をどうするかを解決しなければならない。

ビットコインのようにトランザクションを作ってブロックを形成することは、通常の台帳データでは考えられない。

ちなみに、ビットコインの「Proof of Work」は、貨幣管理だから仕方がないとしても、ビジネスにおいては全く無用で無駄な処理。

実際にやってみたいと思うものの、実用に供するまでは実験になるので、その実験台になってくれる相手を見つけなければ何時までも構想でとどまってしまう。

世の中を変えると喧伝されたのに周りを見回しても、言うほどにブロックチェーンが浸透している感じがないのも不思議な感じだ。世の中は「AI」で変わりつつあるが、1企業内の文字量だけで生成AIにするのは、どうなのかは不明。機械学習でパターンを見つけるというのも、どうなのかは不明。