地球は周り気候は変わる
ミランコビッチ・サイクル
ミランビッチ(1879-1958)は「公転軌道の離心率(10万年サイクル)」「地軸の傾斜角変動(4万年サイクル)」「地軸の差異運動(2万年サイクル)」によって日射量を計算した結果として氷期ー間氷期のサイクルを引き起こしているという仮説を立てた。
ある限界までくると、恒常性は別の状態に飛躍する。
季節
季節は、地軸が約23℃傾いていることによる。実際には22~24.5度の範囲で傾きを、4万年くらいかけて変えている。
氷床
どちらかの極に「氷床」がある時代のこと。南極とグリーンランドに氷床がある。現在は氷河期にある。しかし、寒くないので「間氷期」という。
現在存在している氷床全部が溶けると海面は70メートル上がる。南半球は間氷期でも氷床が残るのは、南極寒流が南極の周辺を回っていて暖かい海流を止めていることによる。
CO2濃度は氷期に低く、間氷期に高くなる。
深層水
CO2は、岩石が炭酸によって溶け、CO2を取り込んで石灰石になる。日射量に連動して海に溶けているCO2が大気に出てくる。深層水還流とのかかわりがあることは分かっているが完全には解明されていない。
間氷期にはグリーンランド沖で世界の深層水の8~9割が作られており、残りは南極周辺で作られるが氷期には南極周辺で作られる方が多くなる。
深層水は1000~2000年かけて地球を1周している。地球を回りながらCO2をため込んでいく。
北半球の氷床が溶けると深層水循環に影響が出る。