個別化mRNAワクチン

新型コロナワクチンとして「mRNAワクチン」は、一般的な名前として定着した。しかし、mRNAを使ってメラノーマ(悪性黒色腫)患者に使用しだしたのは10年近く前のことだった。

mRNAワクチンの開発は、今回のパンデミックで一気に開花しつつある。

メラノーマ患者を対象に、チェックポイント阻害剤(がん細胞によって抑えられていた免疫機能を活性化させる抗がん薬の一種)を単独で使用したケースに比べてmRNAワクチンを使ったことで再発又は脂肪を半減させていた。

膵臓癌への治験も始まっており、成績は良好なようだ。

がんワクチンの目的は、悪性細胞を識別する力を高め、破壊できるよう免疫系を訓練することである。それが簡単でないことは、癌は免疫系を回避する能力にたけているからだ。

正常な細胞と癌細胞には、微細な違いがある。個別化mRNAワクチンは、患者の正常な細胞と癌化した細胞を採取し、遺伝子を解析することで種用の特異性を抽出し、AIを使って免疫反応を誘発できそうなワクチンを製造する。

がん治療の多くは、当初は大きな可能性を示しながらも大規模な臨床試験へ移ると失敗していることが多い。それと、「個別化」であるがゆえに費用にも懸念が生じる。

個別化されていない「既成」のがんワクチンへの取り組みも盛んにおこなわれている。

東京大学医科学研究所附属病院 脳腫瘍外科(東京大学医科学研究所 先端医療研究センター 先端がん治療分野)の藤堂具紀教授らの研究グループの主導で開発している「G47Δデルタ」では、膠芽腫こうがしゅの治療開始後1年間生存した患者の割合は84.2%になっているという割には、あまり世間を騒がせていない。

世界最先端の第三世代型がん治療用ヘルペスウイルス「T-hIL12」を用いた「悪性黒色腫:メラノーマ」の治験で信州大学と東京大学とで開発を進めているという。

コロナワクチンでは「コロナワクチン 死亡 因果関係」で検索しても、因果関係を調べているのかすら不明。どのみち、遺伝子が関与していることは間違いがない。

どういう原因で突然死(急性心不全、心筋炎・心膜炎など)が起きるのかは国の責任で徹底的に追及するべきであるが、なんにしても今の政治(与野党を問わず)は気の抜けたサイダーの様な対応しかできないのは、政治の介入を許さない官僚の壁があまりにも高いからだと思う。

コロナワクチン接種後死亡したのは2千人(令和6年3月時点で523人)くらいいるようだが、認定するだけの因果関係が公表されているようでもない。いずれにしても免疫系の暴走が起きるようだが、どういう原因で免疫系が暴走するのかを公表するべきだと思う。