デンマークと日本
デンマークでは4時には帰宅するとのこと。それは保育園に子供を迎えに行くから。独身者もそれに合わせて4時は帰ってしまう。
人口は590万人。千葉県が630万人だから、それより少し少ない。が、国際競争力では断トツ上位にいて、一人当たりのGDPは6万8千ドル。日本は3万4千ドル。ほぼ、日本の倍。ドル141円で換算するとデンマークの960万円に対して日本の480万円。
デンマークの面積は約43平方キロなので、北海道の半分くらい。
産業を支えているのは、50人以下の中小企業。全体の98.5%だとか。
国際競争力は「経済状況」「政府の効率性」「ビジネスの効率性」「インフラ」の総合評価で決めるそうだ。ビジネスの効率性でデンマークは5年連続で1位なのに対して日本は51位。
デンマークの職業人は上も下も「家族が1番、仕事が2番、趣味や娯楽は3番目」と序列がはっきりきまっている。夏休みは3週間。職場から人がいなくなる。
デンマークでは発言しない人は会議に呼ばれない。日本の会議では、ぞろぞろとたくさんの人が時間つぶしに来る。出席したから存在意義を発露しようとして、思いついたことを発言したりして時間を無駄にする。
そもそも。年功序列の組織社会では、マネジメントやリーダーシップの適正より、何年勤続したかの方が優先される。欧米では、マネージャである限りマネジメントで成果を出すことを日夜真剣に取り組んでいる。よって、部下との信頼関係はとても重視している。
まず、日本の職業社会で手始めに変革を導くのであるなら、帰り時間を18時にするとか決めて、その代わり日中時間の無駄を最大限排除することから始めるのが、よさそうだ。
一言で「生産性を上げる」といっても、売り上げや利益に直結する生産性に寄与することは、そんなに簡単なことではない。そこで、できることは定時退社、あるいはプラス1時間退社あたりから、始める代わりに、日中時間の効率をどこまで上げられるかを常に考えることからなら、いつからでも始められる。
単に早く帰るだけのことだから。
しかし、なぜデンマークが国際協力が高くて一人当たりのGDPが高いのかは全く分からなかった。変な記事を書く人もいたものだ。このようなことからして、日本の凋落の原因となっている気がした。