まもなくリーマンショック超の経済ショックが起きる

『「大暴落」 金融バブル大崩壊と日本破綻のシナリオ』(プレジデント社)という本が出ているそうで、図書館調べたらあったので予約を入れました。

その本からの抜粋が記事なっているので本がくる前に予備知識としておこうと思います。

人々が不況がくるというときには不況は来ない。いつ来るかというと、株でお金を儲けるのは簡単だと人々が思うときに突如として不況がやってくるそうだ。

ジム・ロジャースによれば、それは2024年以降に来るそうで、兆候が表れだしているという。

利上げをしても、その裏でお金を刷り続けていれば、借金はさらに増え続けていく。世界中の政府はリーマンショック後に大量にお金を刷るアクションを取った。

この借金を、日本では人口が少なくなりつつある次世代が背負うことになる。リーマンショックでは、当時借金が少なかった中国によって世界が救われた。今はその中国でさえも大きな負債を抱えている。ドイツですら、すでにいくつかの州が財政難に陥っている。

借金の膨れ上がった国の国債は、誰も買わなくなる。特に日本は日銀がETF(上場投資信託)を大量に購入してきたから世界的な株式の暴落は日銀を直撃する。

日銀の植田和男総裁は11年にわたり大量に購入し続けてきたETF(上場投資信託)のほか、Jリート(上場不動産投資信託)の買い入れも終了すると決めたけれど、アベクロで買いあさったETFやJリートを軽々に放出はできない。

世界的に富が一部に集中している対極には、経済的に不満を持つ多くの民衆がいるということになる。それを黙らせるためにお金をバラまくような政策をし続けてきている。

きっかけは「小さな破綻」から始まる。中国の不動産業大手も実質破綻している。オーストリアでも不動産大手が破綻している。

自民党総裁候補には、財政で「積極」「消極」、経済成長で「市場原理」「政府関与」と2軸で4象限を作ると、ほぼ中央に4人。政府関与+積極財政が2人。積極財政+市場原理が2人。財政健全+市場原理が1人となっている。

中央近くにプロットされる4人の考えは、きっと健全な中庸なのだと思うけれど、「風」を起こすことで事をなすことが多いのも民主主義の弱点ではある。例えば小泉純一郎も「風」を吹かせて郵政の民営化をした。風が吹くときとは、大方はポピュリズムなので、気分はいいが選択を誤ることが多い。

どんなに国家にとって有用な考えがあったとしても、人気という風で国家運営や自治体運営が決まっていく。えてして、色が濃い方が人気は高くなる。人気が高い人が、宰相としての能力も高ければ、それに越したことはない。