エジプトはアラブなのか?

エジプト人の遺伝的解析の結果は、

米国ナショナル ジオグラフィック協会と IBM が共同で世界各地の数十万人のDNAサンプルを収集・ 解析したもので、それによると小池百合子都知事がカイロ大学でお世話になったエジプト人の68%は北アフリカの遺伝だそうです。

そこで、「北アフリカ人という人種は、どういう人種」とChatGPTとGeminiに聞いてみました。どちらも回答のニュアンスは似たようなものですが、文章の納得度はChatGPTの方が上手な感じがします。

で、北アフリカ人とは「ベルベル人」のことで、アルジェリア、モロッコ、リビアなどに住んでいた。ベルベル人は地理的に広範囲に分布しているため、肌の色や顔立ちは多様だそうだ。

7世紀以降のアラブ人の征服により、北アフリカはアラビア語を話すアラブ系住民が大多数を占めるようになり、アラブ化が進んだことで、ベルベル人とアラブ人の文化が融合している地域も多い。

歴史的には、フェニキア人、ギリシャ人、ローマ人などが北アフリカに進出し、地中海地域との接触が深まりました。そのため、ヨーロッパ系の遺伝的な影響も見られる。サハラ以南の黒人系住民の影響も一部に見られる。

なぜ、エジプト人かというと、パレスチナ、ヨルダン、シリア、レバノンに多くいるシリア人(中東アラブ)とエジプト人では、エジプト人があまりにアラブ人らしくないという記事があったので、ChatGPT使って調べてみることにしたということ。

遺伝的な違いと、文化的な違いがどういう因果関係を持っているのかはわからないけれど、「気質」に大きな違いがあるそうだ。

木村さんの記事によると、「アラブの春」以降、アラブとしてのアイデンティティに誇りを感じられなくなっているエジプト人が多くいるそうだ。

アラブの春」(2010年から2012年にかけて広がった民主化運動)は、北アフリカや中東の多くの国で独裁政権に対する反発と民主化を求める声が高まりました。しかし、多くの国では民主化が最終的に成就できませんでした。

その背景には政治体制の崩壊後の権力真空が生まれ権力闘争が生じ、今でも混乱している国(リビア、イエメン)もあること。軍や既得権益層の強い影響力によって民主化が阻まれてしまったこと。民主的なプロセスを通じてイスラム主義勢力が政権を握ると、世俗勢力や軍がそれに反発し、再び混乱が生じていること。

アラブの春自体は、失業率や経済格差が主たる原因であったが、いまだに解消されていないこと。特にエジプトでは、経済的な困難が再び権威主義体制への支持を高めてしまったこと。リビアやシリアには、外国勢が介入し、その利害関係が国内の対立を助長してしまっていること。

独裁政権が崩壊すると、以前から存在していた部族間、宗教的な対立が表面化し、内戦や分裂を引き起こされたこと。

そして、昨今のイスラエルの暴挙と、そのイスラエルに対するアメリカの支援は、アラブの若い世代の穏健派・中立派を過激派にしてしまいかねず、危険をはらんでいる。

エジプトにとって「アラブの春」は失敗だったという認識で、国内外のどんな紛争にも関わりたくないのが本音である。それに対して「アメリカの犬」や「イスラエルの犬」と揶揄するアラブの立場もある。

日本が抱える問題としては「少子化」と「衆参議員・中央官僚及び地方議員と地方公務員の無能化」ぐらいです。無能な議員と役人でも、それらしく振舞えるのは、日本が実に平和だからなのでしょうが、いつまで続くかは不明です。