「硫黄」と「金」に関する話

まず、金の話。金の大半は大半はマントル深部に閉じ込められているらしい。それが地表に出てくるメカニズムを学者が解明したそうだ。

それには、金と硫黄が複合体を作ることでマントルの溶融部分に移動し、プレート境界の溶融部分から地表へと移動することがあるそうだ。

太平洋沿岸の大陸には多くの活火山があります。これらの活火山はすべて沈み込み帯環境上に形成されており、火山噴火を引き起こすのと同じプロセスが金鉱床を形成している

金は安定している物質なので、容易に硫黄などと化合するはずはないものの、「複合体」という意味が今一つ分かりにくい。

金属と非金属の結合には、イオン結合があります。イオン結合とは、原子間の結合において、一方の原子が陽イオン、他方の原子が陰イオンとなり、静電気的引力によって結びつく結合

こんな感じなのかもしれない。が、ようは複合体となることでマントルの溶融部分から地表に上がってくると先生たちは言っている。単に、金が溶けて上がってくるわけではないとのこと。

地表に出た金は、硫黄だらけなのかは記述がないからわからない。

複合体を形成する「三酸化硫黄」とは「三酸化硫黄(さんさんかいおう、英: Sulfur trioxide)は、硫黄の酸化物で、化学式 SO3 で表される。硫酸の無水物であることから無水硫酸とも呼ばれ、硫酸の工業生産の用途に使われる。酸性雨の原因物質の1つ」だそうで、水が加わると急な発熱があるようだけれど340℃以上になると平衡になるようだ。

つまりは、マントルで安定している金に三酸化硫黄とで複合体が形成されることと、プレート境界で溶融した金と三酸化硫黄が複合体となることで地表に上昇することで、うまくすると金の鉱脈になるということ。

ニュージーランドからインドネシア、フィリピン、日本、ロシア、アラスカ、アメリカ西部、カナダそしてチリに至るまで、太平洋沿岸の大陸には多くの活火山があり、それはプレート境界の上に存在しているから、金鉱床も作られることになるようだ。

ちなみに、北海道の遠軽町に吸収された生田原という過疎の村があるけれど、大正から昭和にかけてゴールドラッシュに沸いた町である。geminiによると、地質データが見当たらないそうであるが、遠軽町周辺は、石狩変成帯と呼ばれる地質帯に属しているようで、この地域は、かつては海底に堆積した地層が、地下深くで高温高圧の状態に置かれ、変成作用を受けてできた岩石から構成されていることに遠因があるのかもということだった。